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血が舞う夜空を見て吐きそうになってくる。
マヤは鬼のようだ。いや、実際鬼だった。
体の形を変える。その能力はで行うことは、私の想像していたものの、何倍も酷く、悲惨なものだった。
確実に一発で仕留めるというのは、殺られる側からしたら良いものかもしれない。ただ、その動作一つ一つが狂気じみたものを醸し出している。異形の怪物が、心臓を貫き、頭を潰し、一瞬にして細切れにしていく姿は、正しく表して
化け物。
一人、死ねば、その分一つの悲鳴が聞こえてそれすら掻き消される程の人体を壊す音で、完全に私は参ってしまっていた。
そこに、おっさん登場。
「一人は、生かせよ。」タスクの言葉に「わかってる」と返すマヤ。
残りの二人のうち、どちらを生かすかを考えているタスク。
そのうち、そのうちの一人が口を開けた。
「お、俺らは命令されただけなんだ!俺らだって、人○してぇ、なんて思ってるわけ無いだろ!?だから許してくれぇ!」
という言葉は、知的そうに眼鏡を直しながらの、リピドに阻まれた。
「ベタ過ぎて………飽きるよほんと。」「え?」と聞き返すその男。
それに対して「許してくれって言われてお前らは○したり、もの盗んだりするのをやめたのか?お前が言ったこと、お前が殺ったやつの前で言えんのかよ?」と言って押すリピド。
その様子をメンバーは興味なさげにそこら編の木にもたれてたり、メンバー同士で会話してたり。呆れからか、慣れからか。
そして男は怒られて自分が悪いと気付かされた哀れな子供のような様子で「あ…あ、ああ」と、泣いてうめいている。
「泣いてんのか?泣いて許されると?
お前なんかを、許してくれるやつなんかいないのに?」その、言葉と共にリピドは、泣きじゃくり始めた男の脳天に2発だけ銃弾を打ち込み黙らせる。
「笑わせるなよ。笑っちゃうだろ?」
これはそんな汚い殺し合いなのだ。許しを請うための組織が行うのは。
もうひとりの男はキゼツしている。それを担いで持ち帰るタスク。
帰省するとなったとき、私は中々足が動き始めなかった。
拍手喝采、クロノスタシス
組織内のろうかを歩いていると。部屋の中から、男組の話し声が聞こえる
「マヤがボケたの、進歩したよな。感動で泣きそう。」
「最初なんて、軽く小突いたら敵扱いされたぐらい冗談通じなかったもんな。」「それ」
「まあ、ピコハンは…………ブフォwwwお世辞にもおもろいとは言えんがwww」
「笑ってんじゃん」「チョイスwww」
「言ってやるな、冗談すらまともに解釈しちまうマヤが必死に考えて新人歓迎のためにボケた。その結果、まあアレだったとしても、…な?しょうがないし…」「ふざけたって、真顔で言ってたのまぁまぁ怖かったがな。」
笑ってあげればよかった。ザッツ・オール。