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「皆さん、怖い話って得意ですか?」
急な先生の質問に少し驚いた。私はあまり得意ではない
「ちょっと怖い話していいですか?というか、自慢話になっちゃうかもなんですけど」
なんだろう。また奥さんが可愛くて…みたいな自慢だろうか。
チャイムが鳴り先生が話し始めた。
「僕は高校生の頃モテてました。」
あ…はい。
「それでバスケ部だったんすけど、部活中に一年生の女子が集まってたんすよ」
はいはい。
「筋トレとか練習してて、帰りは7時ぐらいだったんすよ。まわりも暗くて」
ほう…
「家に帰るには街灯がほとんど無いところを通りゃなきゃ行けなくて、その日も普通に帰ってたんですよ。そしたら急に警察の人に、『おい止まれ!』って言われたんですよ。」
お?
「それで『何ですか?』って聞いたら、『後ろに乗ってた白い女の人はどこに言った?』っていってて…!」
え…?
「普通に怖くないですか?」
怖いよ
「荷物も後ろに乗っけてて、後ろに人が座れるわけないんすよ。で、警察の人が『どこ行ったんだ?2人乗りはダメだぞ!』って。『えぇ、でも、知りませんよ』って。それで帰りは送ってって貰ったんですけど」
怖…
「幽霊にもモテるってすごくないですか?」
は?
なんてポジティブな人なんだろうと私は思った。まぁ、その後の話を聞くとマジで怖かったらしい。
その後、普通に数学の授業が始まったのであった。