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りー
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楽しみすぎ 書き方が神ってる
廊下の角で、足音が止まる。
(……誰か来る)
息を潜めるようにして立ち止まったまま、壁の陰に身を寄せた。
すると、聞き慣れた声がすぐ近くで響く。
心音「最近さ、マジで助かってるよね」
らいと「あー、あいつ絡まなくなったから」
みかさ「空気軽い」
ロゼ「正直これくらいがちょうどいい」
メルト「前より楽」
らぴす「……っ」
心臓が跳ねた。
心音「このまま距離保てばいいと思う」
らいと「うん、無理に関わる必要ないし」
みかさ「本人もその方がいいでしょ」
ロゼ「どうせまた気にしすぎるだけだし」
メルト「もう放っておこう」
らぴすは、そっと手を握りしめる。
爪が皮膚に食い込むほど強く。
(……やっぱり)
(俺がいない方がいいんだ)
その瞬間。
足元の小さな音。
カチッ。
誰かの視線が一瞬こちらに向いた気がした。
心音「……今の音」
らいと「気のせいじゃない?」
ロゼ「行こ」
みかさ「早く準備戻ろ」
メルト「……」
一瞬だけ、沈黙。
でも誰もこちらには来なかった。
らぴすは動けないまま、その場に残される。
(今ので、完全に終わった)
(もう……戻る場所ない)
スタジオに戻ると、空気は何事もなかったように流れていた。
心音「お疲れ」
ロゼ「次の準備して」
らいと「早く」
みかさ「遅い」
メルト「……」
さっきの会話なんて、なかったみたいに。
らぴす「……うん」
それだけ答えて、机に視線を落とす。
笑えない。
声も出ない。
ただ、ここに立っているだけ。
夜。
帰り道。
(“放っておこう”か……)
(ああ、そうだよね)
(もう俺は、いなくてもいいんだ)
空がやけに広く見えた。
その広さの中に、自分だけがぽつんと落ちているみたいだった。
──第4話 終わり。
【次回予告】
“気づかれない存在”になっていくらぴす。 そしてついに、ある出来事が起きる
──。
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