テラーノベル
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次の日の朝。
スタジオの空気は、いつも通りだった。
でも、らぴすだけが少し違っていた。
(……ここにいていいのかな)
そんな考えが頭から離れないまま、足だけが勝手に前へ進む。
心音「おはよ」
ロゼ「……」
らいと「準備」
みかさ「遅れないで」
メルト「……」
らぴす「おはよう……」
返事は返ってくるけど、そこに温度はない。
スタッフ「今日はグループ撮影でーす!」
その声に、全員が動き出す。
配置が決まる。
中心はいつもの5人。
そして少し端に、らぴす。
(ああ……ここなんだ)
自然と分かってしまう位置。
撮影中。
カメラマン「はい、笑顔お願いしまーす!」
心音「はい」
ロゼ「OK」
らいと「了解」
みかさ「……」
メルト「……」
らぴす「……!」
笑おうとする。
でも、顔がうまく動かない。
カメラマン「えっと、らぴすさんもう少し前で!」
心音「……」
ロゼ「……」
らいと「……」
みかさ「……」
メルト「……」
誰も何も言わない。
ただ空気だけが重くなる。
らぴす「ごめん、すぐ戻る」
一歩下がる。
その瞬間、スタッフが小さく呟いた。
スタッフ「まあ……今日はこのままでいいか」
らぴす「……」
撮影が終わる。
拍手。
でも、その中に自分の名前はない気がした。
控室。
らぴすは荷物をまとめる。
(もう本当に、いらないのかもな、)
(何もしてないのに、何もできないまま)
そのとき、心音が一瞬だけ近くに来る。
心音「……」
何か言いかけて、やめる。
そのまま離れていく。
らぴすはそれを見送るだけ。
(何も言われないのが、一番こわい)
帰り道。
スマホの通知はゼロ。
連絡も、呼び止めもない。
まるで最初からいなかったみたいに。
らぴす「……俺、ほんとにここにいたのかな」
空を見上げる。
雲はゆっくり流れていくのに、自分だけ止まっている気がした。
──第5話 終わり。
【次回予告】
変化に気づく者と、気づかないふりをする者。 そして初めて、“違和感”が生ま
れる──。
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りー
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コメント
5件

続き待ってます
うわあ…第5話、胸がぎゅっとなったよ😭💦 らぴすの「ここにいていいのかな」から始まる不安、配置で端に追いやられる感じ、スタッフの「このままでいいか」の一言…全部が刺さる。 心音が何か言いかけてやめるのも、あの沈黙が一番怖いよね…。 存在が消えかけてる感覚、すごく伝わってきた。次回、誰かが気づくのかな?続き気になる〜!