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『BLACK cat school』〜スクールライフは恋と波乱!?〜
フェネスの時間 こんな俺でも
『体育祭最後の種目!借り物競走!選手の皆さんは準備をお願いします。』
そして、私の前に立つ彼。
(私…私が選ぶのは――。)
『華さん。俺の話をしてもいいですか?』
『フェネスの…?』
『はい。俺はハウレスとボスキのことを自分の中でライバルだと思ってます。恋敵でもあって、好敵手です。強さだったら2人に俺は劣ります。でも。俺は筋力なら2人にも負けません。俺でもできることはないかなって。それは……貴方を守ることなんです。』
『フェネス…っ。』
『俺が生まれて初めて……好きになった人ですから。華さん。俺と付き合ってくれますか?』
『…私もだよ。』
『え?』
『私もフェネスが好き。優しくてかっこよくていつも私を守ってくれるそんなフェネスが私は大好き。』
『華さん…ってことは…』
『こんな私でよければ…これからもお願いします。』
私は笑顔でフェネスの手を握る。
『ふふ、では行きますよ。俺に掴まっててください。 』
フェネスは私をお姫様抱っこする。
『うん!』
私はそのまま身を預けてゴールまで向かった。
そして、体育祭も無事終わり…。
年は過ぎて、私は3年生になり…今日は卒業式。
『…フェネス、来てないの?』
『そうみたいです…フェネスが時間に遅れるなんて…』
『式が始まるまでもう時間ないぞ…?』
(フェネス……何かあったのかな。)
『華さん、俺達も連絡してみます。ボスキ、行くぞ。』
『あぁ。』
2人は体育館へ向かう。
私は門でフェネスを待つ。
『フェネス…』
と、その時だった。
『華さん!』
『フェネス……?』
フェネスが大きな袋を抱えこちらに走ってくる。
『はぁ、はぁ、すみません、これを予約してて取りに行ってました!』
フェネスは薔薇が詰まった花束と小さい箱をだす。
『嘘、これ…っ!』
『卒業したら伝えたかったんです。』
俺は華さんに薔薇の花束を渡す。
『俺と結婚してください。』
そして跪いて指輪を開ける。
『っ…!』
それは、小さなリングに小さなオレンジ色の宝石がついた指輪だった。
『この薔薇…っ。』
『気付きましたか?100本です。ホントなら108にして結婚してください。の意味なんですけど、俺は花に頼らず自分の口で言いたかったので……。 』
『100本の薔薇の花言葉は…100%の愛…
私も、大好きだよ。フェネス。これからも、ずっと。』
『はい。俺もです。ずっと、一緒にいましょうね。』
『うん!』
私は背伸びをしてフェネスにキスをした。
この薔薇に誓って貴方をずっと愛し続けます。これから先も。
𝑯𝑨𝑷𝑷𝒀 𝑬𝑵𝑫__
これにて学パロは終わりです!最後まで読んでくれてありがとうございました!
コメント
2件
いやー最後も最高っすわ 流石っす尊敬します 本当に最後まで全てが好きでした マジでこれからも頑張ってください!😁(これからもタノシミです)