初めてのノベル!
語彙力ないし、初めてなので下手くても笑わないでくださいね
共感性羞恥がすごいと思います!
軽い設定
日本
日帝の息子
今回の年齢は6歳程度(ご都合設定())
日帝
日本の父親
パラオ
こちらもご都合設定で6歳くらい
注意
自殺未遂描写
パラオ死んじゃいます
妄想300%
パラオかなり可哀想
設定も注意事項も読んで、大丈夫そうな方のみ、この先を読んでくださいね
こんにちは!僕の名前は日本
見て、この浴衣。いいでしょ!
この前父さんに買ってもらったものなんだよ
僕の父さんはね、戦地に行って戦って、頭も良くて、すっごくかっこいいの!
でもね、父さんいつも夜遅くに帰ってくるし、僕とは遊んでくれないし、僕には勉強勉強って言って、一人で遊ぶのも許してくれないんだ
あのね、僕知ってるんだ
父さんは僕なんかよりも、小さな島の方が大切なんだって
だって僕見たもん。父さんが僕と同じくらいの年齢の、水色と黄色の国旗をした国とにこにこ笑って話をして遊んでるところ
父さんのあんな笑顔、初めて見たかもしれないなぁ…
僕には見せてくれたことないあの笑顔
思い出すだけで不安が募ってくる
いつか僕は捨てられちゃうんじゃないかな、いつか帰ってこなくなっちゃうかもしれない
そんなの絶対いやだ
ただでさえ昼間一人ぼっちで寂しいのに、捨てられたりなんてしたら…
だから僕は羨ましかった。あの水色と黄色の国が
人の父さん取って、あんな幸せそうに笑えて
僕だってあいつみたいに父さんと遊びたい
父さんと話したい
僕の父さんなのになんで僕が父さんと遊ぶのも話すのも我慢して他人に取られなきゃいけないの…
もういやだ
知らないやつに父さん取られるし、父さんにはいらない子って思われてるんだろうし、どれだけ勉強頑張ったって褒めてもらえないし
どうすれば父さんに見てもらえるの?
僕は一生一人なの?
僕は今日、この孤独からさよならするんだ
「ナイチ!次は鬼ごっこね!ナイチが鬼!」
子供の明るい声が耳に響く
「あぁ、分かった」
日本は今、家でちゃんと勉強しているだろうか…
日本…俺のたった一人の大切な息子
日本を自立できる子に育てるのが俺の親としての愛情、責任だ
家に帰ったときにはもう眠っているから会話はここ数年してないが、それでもこの愛情は伝わっているはずだ
あいつがしっかりと育ってくれるならそれだけでいい
パラオは俺を慕ってくれている
素直で、元気で…頭が良いわけではないが、あの笑顔で呼んでくる姿を見るだけで元気が出る
2人目の息子のような、そうではないような
大切な存在だ
あ、本に集中しすぎてやる予定だったことやるの忘れてた
外は真っ暗でもうすぐで父さんが帰ってきてしまうかもしれない
父さんが帰ってくる前にしなきゃ
父さんへのサプライズなんだから
僕は大切な浴衣を手に取った
鏡の前に立ちながら、帯を締めて整える
せめて最後くらい父さんとの思い出に包まれて死にたい
ロープを柱にきつく縛り付け、輪っかになった方を首にかけてる。そして、土台にしていた椅子を右足を振り上げて蹴る
土台にしていた椅子がなくなったことで首がぎゅっと締まった
首が苦しい、胸周りが痛くなってきた
息ができない、視界がぼんやりとしてきた。耳がキンキンうるさい
なんだかくらくらする、気持ち悪いな
父さんに愛されてみたかったな
それを思ったが最後、僕は意識を手放した
パラオを寝かしつけ、家に帰る支度をする
今日はなんだか嫌な感じがする
やけに寒い、鳥肌が立つ
パラオと遊びまくったから疲れているのかもしれない。早く家に帰って寝てしまおう
玄関の前に立った
家の中は真っ暗。だが日本の部屋だけ明るい
まだ起きてるのか?勉強をするのはいいことだが夜更かしはあまりよくない
注意してもう寝かせよう
日本の部屋の戸を開いたら、日本が縄でぶら下がっていた
息が止まった
全身から血の気が引いた
気づいた時には縄を切って日本を抱き病院へ連れてっていっていた
まだ脈があった
助かった
体から力が抜けた
日本がいなくならなくてよかった、死ななくてよかったと心から安堵した
日本が目覚めたとき、目に光がなかった
まるでもう死んでいるかのように
俺がこの子をこんな風にしたんだ
俺がもっと見てやっていれば、日本はこんなことしなかったのに
こんな思いしてなかったのに
何が親の愛情だ、責任だ
息子との接し方が分からずに、ただ目を背けてただけじゃないか
寂しかった、と日本が呟いたとき、めまいがした
最悪だ、死ねなかった
あんなに苦しい思いしたのに…
また一人ぼっちに逆戻りじゃん
そんなの絶対いやだ
あの日々を思い出すだけで涙が出てくる
それから僕は自殺未遂を繰り返すようになった。
こっそり抜け出して近くの川に飛び込んでみたり、高いとこから落ちて死のうとしてみたり
だけど全部父さんに見つかって止められちゃった
父さん、前よりは帰って来る時間が早くなったけど、それでもやっぱり遅い
自殺未遂までしてるのに。
やっぱり僕のことなんか心配じゃないんだ、大切だと思ってないんだ
父さんが今日、あの水色と黄色の国と一緒に帰ってきた
名前はパラオと言うらしい
勝手に部屋の戸を開けるなり近づいてきて、大丈夫?なんて心配そうな顔して覗いてくる
腹が立った
全部こいつのせいなのに
消えてほしい、今すぐに。この世から
こいつさえいなければ父さんは僕を見てくれるのに
こいつを殺せば父さんが返ってくる?
父さんがどっか出かけていった隙に、台所から包丁を取り出して一人で楽しそうに歌っているパラオを刺す
何箇所も何箇所も、血で水たまりができるまで
最初は悲鳴をあげていたパラオだったけど、徐々に大人しくなっていった
パラオの目から光が消え、動かなくなった
やった、僕やったよ!父さん
強い子になれって言ったのは父さんだもんね!
もう邪魔者はいないんだ!
散歩から帰ったら日本が出迎えてくれた
あのときの全てに絶望したような顔とは打って変わって、希望を見つけたような目
だがそれに喜ぶと同時に、鉄のような生臭い臭いがした
まさかと思い急いで家に上がると、パラオが全身傷だらけになって倒れていた
息が上手くできなかった
息子が殺してしまった、大切にしていたパラオを失った
俺は日本を叱らなくてはと思い、先ほど自分の部屋に戻っていった日本の部屋に向かった
戸を開くと先ほどと同じように鼻歌を歌っている
そしてこちらに気づくと笑顔で近づいてきた
邪魔者がいなくなった!
これからは父さんは僕だけの父さんだ!
パラオがいなくなったから父さんは一番に僕を気にかけてくれる
嬉しいなぁ…
明日は父さんと鬼ごっこして、花札やりたいなぁ
なんて考えていると部屋の戸が開いた
戸の前には父さんが立っていた
「父さん!明日、鬼ごっこしたい!あの子はもういないんだし、これからは僕とずっと一緒にいられるんだよね?」
俺は言葉を失った
そうだ、日本は悪くない
俺が悪いんだ
俺が日本から目を逸らしたから
もう何も失いたくない
日本までいなくなったら俺は…
なんで俺は実の息子をほったらかしにしてたんだ?
「あぁ…今までの時間を取り戻そうな…」
そう言ったら日本は嬉しそうに笑った
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!