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__幼少期
私は母さんと、母さんの浮気相手の間に生まれた子供だった。
母さんは、浮気相手を裏切って父様と結婚し、不義の子だったけど、愛してくれた。
「貴方は私の子だもの。これくらい大丈夫よ。」
「沙雪は偉いからな。きっと出来る。」
いつも期待されていた。
私もそれがうれしかったから、応えれるように頑張った。
____でも、ある日。
絶対に受かると言われた試験に落ちてしまった。
原因は、極度の緊張とプレッシャー。
親からも、先生からも絶対に出来るといわれ、意識しすぎてしまった。
それからだ、私の家がおかしくなったのは。
「紗雪!何故こんなこともできないの?」
と母様の金切り声が聞こえる。
扇子で右の頬を叩かれる。
『いッ…ごめんなさいッ…ごめんなさいッ!』
「絵美里はできていて、何故貴方はできないの?お姉ちゃんでしょう?」
「お母様、お姉様は私より能力がないのだから仕方がないのですわ。」
その時の妹にも貶されていた。
父様と母様の間に生まれた、本当の娘。
私は除け者だった。
それに、妹は遺伝子期の強力な異能を持った二人の子だ。
きっと、私よりずっと強い。
私なんか此処にいても邪魔になるだけだ。
そう思って、
7歳の夜に家出した。
『さよなら。』