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君が探していた場所・mrrs(🏴☠️🦋)
・あらすじ必読
・回想 ***〜***
・雰囲気作るために空白開けてあります。
長いかも…?
「第4話」
私はるしあが見つかった安堵感いっぱいでドアに鍵を刺した。
ガチャ…
「あは…w懐かしいねこの音。」
途端にるしあが口ずさむ。
「3年ぶり…だね笑」
あの日最後にるしあが泊まりに来たのは年が明ける前のクリスマス。
確か…“いろんなこと”したんだっけ…?
まぁとにかくるしあが無事に見つかって良かった。
そうじゃなかったらきっと私は───────
きっと────────。
「マリン…?どうしたの?」
「あ、いやwなんでもないよw」
この声を聞くと、やはり目の前にいるのはるしあだということを実感する。
今までみたいな“夢”じゃないんだ。不思議とそう思えた。
「お腹空いたでしょ。なんか作るよ。」
「えーマリン料理できんの?笑」
「はぁ!?できるし…!なんなら最近鷹嶺ルイに教えてもらったから!!」
「あぁ〜ルイちゃんね。良い後輩を持ったね〜」
「そうそう、あいつめっちゃ料理上手なんだよ〜」
「マリンとかは料理してんの?」
「…基本しないけど、ルイに教わってから結構自炊してる。」
「お〜やるじゃん?あのイラスト・配信ばっかりのマリンが。」
「そりゃあ仕事は正社員時代から下積みでやってきてますし…」
あれ、あたしの黒歴史晒す話かこれ…。
「まぁマリンの元正社員時代の話は置いといて、作るから待っとけ。」
「はーい、マリンの手料理楽しみだな〜」
「できたぞ〜肉じゃが。」
「お〜!お母さんメニューだ!」
「ちょっwお母さんメニューwww」
「え?だって実際マリンってお母さんでしょ?全体的に。」
「あくたんとかはそうだけど、るしあとなると違うだろ…!w」
「え〜?」
「ほ、ほら…彼氏・彼女の関係でしょ…。」
「…まぁ?確かに…?」
「なんで疑問形なんだ!?」
「ほら早く食べようよ〜!せっかく作ってくれたのに冷めちゃうでしょ。」
「そうだった…!せーの、」
「「いただきます。」」
「どう?おいしい?」
「うん、美味しいよ。いつの間にこんなに…泣」
「え!?ちょ…!泣くほど!?」
「だって、マリンに比べて私はあれから何も成長してないんだもん…泣」
ありゃありゃ…私、料理作っただけで彼女泣かせちゃったよ…。
「そんなことないって、きっとそれなりの理由があったんだし…仕方ないよ。」
「うん、ありがと…」
「落ち着いたら話そ…?今はご飯食べたいでしょ。」
「…そうだね…(微笑)」
「やっぱり、マリンが1番落ち着くな…。」
「そう?笑、嬉しい。」
「「ごちそうさまでした。」」
「じゃあ洗い物はるしあが…」
「いやいや…!私がやるから大丈夫だって!」
「ほら…右目のこともあるだろうし…。」
「あ…そっか…w」
「…この後、話せそう…?」
「うん、なんか落ち着いてきた。」
「じゃあ洗い物終わったらお話ししよっか。」
「終わったぞ〜」
「わざわざありがとう…本当に、」
「いや、良いんだよこれぐらい。」
「あの…やっぱり私から話したほうがいいよね…?」
「…?うん…?」
***
私はあの時流れてきたコメントが悪魔のように感じた。
「え…」
私はただそのコメントが恐怖のようにしか感じられず、
小さく呟くことしかできなかった。
どうしよう、みんなからの圧が怖い。
…みんなに知らない間に悪口言っていた???
私っていつやらかしたの…???
ぺこらとの収録を断ったこと???
ノエルの胸のことをネタで嫌味ったらしく、妬んでたこと???
フレアとの遊びの誘い断ったこと???
マリンの要求に応えられなかったこと???
あれ…?もう何がなんだかわからないな…。
もう私は咄嗟に
「ごめんなさい…」
誰に向けたのかもわからない謝罪の言葉を放ち、配信を強制的に切った。
その後その配信の切り抜き動画で『ごめんなさい』のところが切り抜かれて
“同期に対して悪口を言っていたことに謝っているのでは?“
“つまりやらかしたのは本当だ。”
という正解も間違いもない言葉だけが広がった。
それからはもう一気に仲間はずれにされた感があった。
私は何も悪いことをしていないはずなのに、外部の人間によって
私は仲良くすることを否定された。私の居場所を否定された。
だったらもう─────
死 ぬ し か な い 。
私は死ぬ場所を探しに、交差点を出た。
人が多少少ない深夜、半分を渡り切ろうとした瞬間、
突 然 、 視 界 が ラ イ ト の 明 る さ に 照 ら さ れ た 。
ああ、私は人間に嫌われてばかりの人生だった。
周りの人間に濡れ着を被せられ、自分の死さえも選ばせてくれない。
結局私は邪魔だっただけだった。
そう悟った瞬間右目が抉れるような感触が僅かに感じた。
「ん…。」
目が覚めれば、真っ白な天井と電子音。
天国でも地獄でもない、病院だった。
「なんで生きてるんだろう…。」
私は不思議そうに思いつつも、ナースコールを押してみる。
すると主治医と看護師が驚いたようにやってきて、
「るしあさん!意識を取り戻したんですね!?よかったです泣」
と放った。この人たちは”仕事“だからこそ、そんなことが言えるんだろう。
「とりあえずよかった、君は1ヶ月も眠っていたんだよ。」
「「おめでとう」」
永遠に眠っていられたら良かったのに。
考えたらそりゃそうだ、医者が患者に死ねなんて言うわけがない。
そうしないとこの人たちがお金で生活できなくなってしまって、
逆にこの人たちが死んでしまう。
結局都合のいい助け、“偽善” なんだ。
るしあが運ばれた病院はどうやら他県らしい。
夜間に交通事故で緊急で治療を受けられる病院も少ないし、
都内ではひっ迫しているらしいからだ。
それに右目が受けた衝撃があまりにも大きく目が潰れて失明したらしい。
それを縫合する大きな病院が他県にあった。
リハビリも受けて、自分でも生活できるレベルになり、
右目は相変わらず包帯に覆われたままでも生活保護で相談して
もらった仕事をこなせるようになった。
それでも“何かが足りない”
私はいきなり他県を飛び出して、電車に乗り、都内に向かった。
そして思い出のある“土手”で静かに河川敷を眺めた。
思い出は十分あったはずなのにまだ”足りない“。
そう思ったら横からあの懐かしく、聞いたことのある声が聞こえて。
静かに振り向いて片目で捉えたのはあの面影。
「ま、マリン…?」
私は心の中で泣いた。
***
「じ、事故…か…。」
「ごめんね、私のせいだよね…」
「…るしあのせいなんかじゃないけどさ…船長のこと頼ってくれたって、」
「いいじゃん…!!泣」
「ご、ごめん…!」
「謝らなくたっていいだろ…あの件だって変なリスナーが悪いし、事故だって…」
「もう大丈夫だよ…笑」
「いや!この感じ大丈夫じゃなさそう!よし決めた!」
「え!?何を!?」
「マリンがるしあの右目になってやる!」
「あ、ありがとう…?」
「素直に喜べよ〜!あっ!そうだ!これるしあにやるよ。」
「え!?ちょどこに…」
マリンはそう言って、リビングから立ち去った。
そして”何か“を持って戻ってきた。
「はい、これ!」
「え…?マリンの衣装の”眼帯“…!?」
「そう、包帯だとなんか不恰好でしょ?」
「ってこれコスプレ用…。」
「あ…!コスプレ船長とか余計なことは言わないでくださーい!船長命令ですよ!」
「分かってるよ笑…でもありがとう。」
「えへへ…良かった。つけるのは私がやるよ。」
「え〜流石に…」
「いーから!いーから!」
「はいはいもう分かったよw」
私はマリンの過保護の圧に負けながらも右目が眼帯を覆う感覚を感じた。
「おー!似合ってるじゃん!」
「だね、なんかマリンになった気分(?)」
「だろ〜?船長の命預けてるんだからな!!」
「クスッw」
「は!?笑うところじゃないだろ!?w」
「だってファンタジー小説みたいなこと言うんだもんwww」
「まぁ確かにそうかwでも私たちは…ホロライブ3期生で…」
「”ホロライブファンタジー“なんだよ?」
「確かに…私…明日には”みんなに会いたいな“。」
「…!?同期のみんなと…?」
「そう、また3期生に”戻りたい“。」
「そっか…笑」
「でも今は…”マリンと2人っきりがいい“な。」
「…私もだよ。」
「じゃあもうそろそろ寝よっか。」
「うん。」
私たちはそう言ってダブルベッドで添い寝することにした。
「おやすみるしあ、愛してる。」
「……」
「流石にもう寝たか…w」
「私もだよ…マリン…。」
聞こえない声でそっと返事をした。
「第4話」
一蓮托生
to be continued…
※2人ともお風呂入ってないやんってなってると思いますけど、
マリンが洗い物してるときにるしあが入ってその後マリンが入って
2人とも上がった後、お話しみたいな流れです(?)