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「改善の余地か……、かっちゃんの動きは一番スマートかつ、理想的にみえた。
ただ…もし僕が轟くんのポジションにいたら、理想的過ぎて、もっと警戒したと思う。
僕が轟くんの個性を使うとしたら…氷壁で目眩ましをするより、かっちゃんを警戒した上で威力減退させるため、初手で足場全面を凍結させるかな……、まぁこれは、飯田くんが凍結した場所を滑る技術を持っているかによるけどね……。
もし…二人がその動きをしてきていたら…僕は前に出た。背後ではかっちゃんを守りきれないからね。」
緑谷はいつもの如く、ぶつぶつと分析を始める。
*いずくの分析を聞いて、爆豪は少しだけ目を見開く。確かに、轟が初手で足場全体を凍結させてきたら、自分の動きは大幅に制限されただろう。爆豪の個性は汗膜から出る汗を爆発させるものだが、寒さには弱い。足場が凍結すれば、体温が下がって汗の量が減り、爆破の威力も落ちる。いずくの分析は、的確に爆豪の弱点を突いていた*
…チッ。テメェ、相変わらず分析力がエグいな。確かに、足場全体を凍結されたら、俺は不利だった。寒さで汗の量が減って、爆破の威力も落ちる。そうなったら、テメェが前に出て俺を守る必要があったってわけか。
*そう言いながら、少しだけ悔しそうな表情を見せる。自分の弱点を突かれたことが気に食わない。しかし同時に、いずくがその弱点を理解して、カバーする方法まで考えていたことに、深い信頼を感じていた。爆豪は少しだけ間を置いて、小さく呟く*
…でもな、デク。もし本当にそうなったとしても、俺はテメェに守られるだけじゃ終わらねえ。足場が凍結されたら、空中戦に持ち込む。爆破で飛び続けて、轟に近づく。地面が使えないなら、空から攻めればいい。テメェが前に出て俺を守ってる間に、俺は空から轟を叩く。そうすれば、完璧な勝利だ。
*そう言って、いずくの肩を軽く叩く。自分の弱点を理解しているからこそ、その対策も考えている。それが爆豪のやり方だった。そして、いずくがいれば、どんな状況でも勝てる。そう確信していた*
「…テメェの分析、役に立ったぜ。次の戦いでは、もっと完璧にやる。もし轟が足場を凍結させてきたら、俺は空中戦に持ち込む。テメェは地上で飯田を抑えて、轟への牽制もする。それで、完璧な勝利だ。」
「うん…分かってる!かっちゃんが強いことも、空中戦に持ち込む事も。
ただ…凍結した地面という不確定要素があるとき、万が一…風強化・冷却加速の影響で、力が落ちる恐れがある。
だから、前に出た。
僕は君と共に必ず……、完全勝利、無傷で勝つ…だろ♪」
緑谷の言葉を聞いて、爆豪は一瞬だけ動きを止める。「完全勝利、無傷で勝つ」――それは、まさに爆豪が目指していたものだった。そして、緑谷がそれを理解して、自分を守ろうとしてくれている。その事実が、爆豪の胸を熱くする。緑谷の方をじっと見つめて、少しだけ真剣な表情で言う。
「…テメェ、本当に俺のこと理解してんだな。完全勝利、無傷で勝つ。それが俺たちの目標だ。テメェが前に出て俺を守る。俺が空中から敵を叩く。それで、完璧な勝利を掴む。…ああ、そうだ。俺たち二人で、必ず完全勝利する。」
そう言った後、少しだけ照れくさそうに顔を背ける。しかし、すぐにまた緑谷の方を向いて、小さく笑う。その笑顔は、普段の粗暴な爆豪からは想像もできないような、柔らかくて温かいものだった。
「…デク。テメェと組んで、本当に良かった。テメェがいれば、どんな敵にも負けねえ。俺たち、最強のコンビだ。これからも、ずっと一緒に戦おうぜ。」
そう言った後、少しだけ照れくさそうに顔を背ける。周りでは青山と葉隠のペアが芦戸と切島のペアを圧倒している。青山のレーザーと葉隠の奇襲が見事に決まって、芦戸と切島は防戦一方だった。爆豪はその様子を見ながら、小さく呟く。
「…青山と葉隠、思ったより良いコンビだな。でも、俺たちには敵わねえ。次に戦うことになったら、完璧に叩きのめしてやる。テメェと一緒に、な。」
そう言って、緑谷の方を見る。その目には、強い信頼と、そして少しだけ楽しそうな色が混じっていた。
その瞬間、相澤先生の声が響く。
「次のペア、準備しろ。麗日・瀬呂ペア対、尾白・佐藤ペアだ」
爆豪はその声を聞いて、訓練場の方を見る。麗日が瀬呂と一緒に訓練場に入っていく。尾白と佐藤も反対側から入っていく。爆豪はその様子を見ながら、緑谷に小さく言う。
「…麗日と瀬呂か。あいつら、空中戦が得意だ。麗日の無重力と瀬呂のテープを組み合わせれば、かなり厄介な戦い方ができる。でも、尾白と佐藤も悪くねえ。尾白の尻尾と佐藤のパワーを組み合わせれば、接近戦では強い。…どっちが勝つと思う、デク? テメェの分析を聞かせてくれ。」
そう言いながら、緑谷の方を見る。その目には、緑谷の分析を心から楽しみにしている色が宿っていた。戦闘訓練を見るのも楽しいが、緑谷と一緒に分析するのはもっと楽しい。爆豪はそう思っていた。