テラーノベル
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我々だ様の二次創作作品となります。
注意事項は1話通りです
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第1章 ー崩壊と灯ー
拘束から2日目。
鉄の扉が閉まる音が、今でも耳から離れない。
無機質な壁。硬い床。差し込まない光。
ここは、軍の内部拘禁施設――裏切り者に使われる独房だった。
「……冗談だろ、こんなもん……」
声はもう誰にも届かない。
食事は機械的に差し込まれる。
話し相手はいない。
誰も、来ない。
たまに足音が廊下を通るたび、反射的に立ち上がってしまう。
けれどそれが止まることはなく、鬱先生はまたベッドに崩れ落ちた。
「……俺が、裏切ったって?」
呆れて、笑う気にもなれなかった。
記録もなければ、証明もできない。
“情報部隊の中心”であることが、逆に疑惑の根拠になった。
「みんな……本気で、俺を……」
拳を強く握り締める。
けれど怒りよりも先に来るのは、虚しさだった。
終わりです
次章もできているので、サクサク連載させていただきます。
出来れば、感想をコメントで書いてくれると嬉しいです。
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