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一条Side
私はいつも通り掃除をする、
とは、言ってもただの掃除ではない、
人間の死体処理だ、初めのころは
中々慣れず嘔吐や具合が悪くなるなどの
事があったが今は、慣れてしまって死体を見てもなにも感じない…。
やはり、慣れと言うものは怖いな…と、
心底おもう。
今日は、新しく仕事が入った
『さて、今回の仕事内容は…ん、?
え…久遠寺さん…?』
その資料には、昨日まで黒瀬さんの事を
楽しそうにを語ってた久遠寺さんの
名前とその現場の状況が書かれていた。
なぜ…あの様な優秀なお方が…
子供を庇って瀕死状態になるだなんて
確かにあの方は孤児院の子供達の面倒を
見てると聞いたことがありましたね…
そう考えるとあの方らしいですね…。
『…。はぁ、考えても仕方ありません
これも仕事です…しっかりなさい…。』
自分に鞭をうちながら心の中に渦巻いている複雑な気持ちを押し殺しながら
私は仲間を引き連れその場所へ向かった
【???】
私達はその場所についた時
初仕事と同じときのような気持ち悪さに
襲われた、私の目の前には血だらけで
吊るされている彼と檻に入れられている
子供達がいた…。
私は急いで仲間に指示を出し子供達を
保護する、その子供達の中には酷い火傷を
している子や体から血を出している子がいた…。仲間が急いで手当てをして確認する
よかった…どうやら命には別状ないようだ
私は久遠寺さんを下ろし手当てをすると
久「い、ち、じょう…」
『!?久遠寺さん!!良かった
意識があっt((((「最期…に、た、のみ、が、ある…」え…久遠寺さん何を言って…』
そう言う彼の声は弱々しく
瀕死状態だからか途中から口パクになっていたが私は幸いにも読唇術を昔から習得していたため、 久遠寺さんの最期の頼みを
最後まで聞くことが出来た…。
私は話を聞き終わると
『えぇ、彼らに伝えておきます…。』
「(ありがとう一条)」
彼はそういい微笑むと眠るように
双眸を閉じた
『…。そんな…あぁ、ダメだダメだ…!!
貴方だけは死んでは…。』
脈をはかっても感じられない…
彼の冷たくなってしまった手が
命の灯火が消えてしまったのを
物語っていた…。
そうか…もう、彼と話す事を許されないの
か、 もう、二度と…。
『…ほんと、貴方という人は最期まで
自由な御方でしたよ…。 フフッでも、私、何も縛られず自由にいようと する貴方のこと
好きでしたよ…。』
『黒瀬さんには敵わないけど…。
貴方と過ごした時間は大切な思い出したよ…この度は大変お疲れ様でした…』
私に出来ることはこれくらい…
後は、あの御方に報告するのと
死体を棺に入れてどうするかを話し
終えたら仕事完了…。
久遠寺さんは仕事上遺体を残しておく
わけにはいかないから今日中に此方で
燃やすことになるだろう…。
私は久遠寺さんの遺体を抱え
車に乗せてあの御方の元へ向かった
【数時間】
私はあの御方に報告すると
あの御方は戸惑いの顔を見せていたが
直ぐに切り替えていたあたり流石組織の
首領だな、と、思った。
私は報告を終えてその場を後にした。
【数時間後】
私は仲間からの報告を聞いている時、
苦しそうな表情をした水瀬さんとすれ違った、 水瀬さんは私に気づくと
水「あらあら?一条さんではありませんか
お仕事お疲れ様です」
水瀬さんは微笑みながらそう言う…
今さっきまで苦しそうな表情をされてたというのに…水瀬さん噂通り色々な仮面を
お持ちですね…。やはり、心から信頼している方以外には心の内を
明かさないのですね…。
にしても、一瞬だけど開眼してるとこ
久しぶりにみましたね。
『えぇ、水瀬さんも任務お疲れ様です
あぁ、そう言えば水瀬さんに一つ遺言を預かっておりますので伝えさせて
いただきます…。』
「…。」
私は水瀬さんに久遠寺さんが最期に言っていた事を一言一句余すことなく伝える…
水瀬さんは黙ったまま私の 話に相づちを
うちながら聞いてくれた
全て話し終わると
「…久遠寺らしいですね…
一条さん久遠寺の遺言を伝えてくださり
ありがとうございました…」
『いえいえ…これも、仕事なので…
では、黒瀬さんに用件があるので
失礼いたします…。』
私は水瀬さんとわかれると
黒瀬さんのもとへ向かった
それから久遠寺さんから頼まれていた
ものを渡し終ると本部のほうへ向かったのだった。