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「本当にあの子を手放してよかったの? サー・クロコダイル」
「……どういう意味だ?」
ロビンの問いに、クロコダイルは眉を寄せる。
「だって、かなり気に入っていたでしょう。あの子のこと」
「そうだな。だが奴は一度決めたことは覆さない、それはお前も知っていることだと思うが? ミス・オールサンデー」
「そうね」
「フン……」
「でも私は心配よ。あの子、無自覚に人を惹きつけてしまうから」
ロビンの言葉に、クロコダイルは鼻を鳴らした。
ジェイデンは人たらしである。それが良い方向に働く時もあれば、悪い方向へと導くこともある。だがクロコダイルは煙を吐く。
「あいつは必ずおれが手に入れる。ただ、鳥籠の中に閉じ込めておくには惜しい男だというだけだ」
クロコダイルの答えを聞いて、ロビンは微笑んだ。
(あの子も厄介な男に好かれたものね)
しかしロビンはどこか楽しげに、窓の外を見やった。