テラーノベル
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涼ちゃんが死んだ。そう聞かされたのは喧嘩した後だった。僕は頭が真っ白になり何も出来なかった。
「もとぎっぼくもういきられないや”っ」
唯一の相談相手の元貴に電話をする。元貴も声がかすれていてほとんど声がでてない状態だった。
「わかぃ……涼ちゃんの家……いこう。」
涼ちゃんが生きていた場所。今でも死んだのが受け入れられない。きっとどっかで生きているのではないかと思ってしまう。
ガチャン
僕が持っている鍵。話によれば僕だけしか貰ってないみたいだった。
開けた瞬間涼ちゃんの香りで包まれた。耐えきれなって僕は子供のように涙を流す。
死ぬのをわかっていたのか綺麗に整頓されていた机の上に僕らに向けた分厚い封筒が2枚。それと家族に向けられたものが2枚あった。そこには血が着いていて、無理して書いたような封筒だった
僕は自分に向けられた手紙を見る。涼ちゃんの字だ。話と話の繋がりがなく、いきなり話題を変えてしまっていて、明らかに涼ちゃんがかいたものだった。
“僕は若井が好きでした。でも若井の好きとは違う僕は、恋愛対象として好きでした。”
ある文に目がとまる。
涼ちゃんは僕を好きだった。
じゃあ涼ちゃんは僕のせいで死んだんだ。あの時僕が話を聞いてあげていれば涼ちゃんは死なずに済んだ。僕は涼ちゃんを殺したと言っても過言では無い。その事実を知って僕ほ崩れ落ちた。
「りょ……お”ぢゃん。しな”ないでよぉ。僕をおいていかないでいやだよづらいよ。あ”ぁぁぁぁ!ゔっやらっいがないで……りょおぢゃんあいじてるあいじてるからいがないで。」
僕は涼ちゃんが好き。大好き。涼ちゃんは生きている。きっと生きている。これは夢だ。夢なんだ。僕、起きてよ。ねぇ起きてよ。
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