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どうも、主です
実はリアムとノアの話をもう一つ考えていて、
それをここでノベルとして書きたいと思います
もう一つの方との関わりはありません
軽く設定を書きます。
主人公 リアム
この世界のリアムは魔法学生ながら、天才科学者でもあります。普段はいじめられていますが実は魔法界で世界初のほぼ完璧な人間のようなロボットを造った開発者です。
ノア 名前は変わってNo.1(なんばーいち)になります。リアムからは”いーくん”と呼ばれます。
開発者リアムにより造られたロボットです。
ですがロボットには見えないほど人間に近い見た目や声などをしています。
リアム『』 No.1「」 いじめっ子〈〉
それでは本題はどうぞ
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また始まった、最悪の朝
学校につけば自分の席には落書き、下駄箱にはタバコの吸い殻やお菓子のゴミ、ひどい時なんかは死んだゴキブリや鳥なんかが入っていることもあった。そしてそれは今日も続く、何度死にたくなっても行きたくなくなっても、学校には行かないといけないし、誰にも言えない、どんなに苦しくて、悲しくて、絶望して地獄のような日々が続いても、誰も僕には手を差し伸べてくれない。
みんな見て身の振り、だれもこっちを見ないしみても知らない。
僕には味方は居ない。居るわけがない。
早くこの地獄から抜け出したい。
出来ない。逆らえない。あいつらに逆らったらもっと酷いことをされる。
今度は本当に殺されるかもしれない。
そんなことを思いながら憂鬱な教室に入る。
いじめっ子達の嗤い声が騒がしい教室の中でもハッキリ聞こえる。
怖い、すごく怖い。
〈あー、また来たんだぁ?〉
〈よく学校来れるねぇ?〉
〈でも学校来ないとやばいかぁ〉
〈魔法使いの義務教育だもんねぇ?〉
まただ、そうやって僕の心を抉っていく。
〈おい返事しろよ〉
〈調子乗ってんの?〉
違う、違う違う違う違う違う違う
声が出ない。怖い、返事をしたくないわけじゃない。でも返事をしたら殴られる。
返事をしたくない。でもしなかったらさらに殴られる。痛い怖いなんで僕なの?どうして?
怖いよ、わからないよ、なんで?どうして?
なんでいじめるの?どうしてこんなことするの?僕の何がいけなかったの?調子に乗ってるって、乗ってないよ乗れるわけない、また殴られる。
〈返事しないとかないわ〉
〈返事出来ない悪い子にはお仕置きでーす〉
ぼわっと音がした。
熱い、気温とか体温じゃない。
そんな熱さじゃない。
痛い熱い怖いやめて
『ゃッゃめてッ 』
僕は咄嗟に立ち上がりローブを脱いだ。
燃やされていた。きっと炎の魔法を使ったんだろう。それより、逆らってしまった。
逆らってはいけない人達に逆らってしまった。
やばい。殺される。
〈はぁ?やめて?〉
〈俺達がこんなに遊んで可愛がってあげてるのに?〉
〈何その態度〉
〈調子乗ってんじゃねぇよ〉
鈍い音が頭の中で響く。痛い。殴られた。すごく痛い。
キーンコーンカーンコーン
チャイムの音が、いつの間にかみんなが席に着いており、静寂した教室内に僕を嘲笑っているかのように五月蝿く鳴り響く。
いじめっ子達は舌打ちをして自分の席に着く。
ガラガラと音を立てて先生が入って来た。
先生と一瞬目があったけれど、すぐに目逸らされ、他の人と一緒で、まるで僕がその場に居ない物のように扱う。
HRが終わったらまた来る。
と、思っていたけれど、次は箒の授業だった。
みんな素早く移動していく。
僕もそれに着いていく。
たとえ無視されていじめられても授業には出ないといけないから。
暑い、この時期の外は燃えるように暑い。
少しでも動いたらアイスのように溶けてしまいそうだ。
そんなこんなしている間に先生が来て、授業が始まる。
箒で飛ぶのは基本中の基本。
幸い僕は箒の才能があるよで、この授業で苦労することは無かった。いじめっ子さえ居なければ。
いつも僕が飛ぶのを邪魔してくる。
しかも先生が天然なのかわざとなのかバカなのかは知らないが、”仲が良いのねぇ”と話にならない。仲が良いわけないだろ。バカか?
また邪魔をされる。そしてわざと当たる。危険じゃない程度で。当たらないとまた殴られるし。
邪魔をされながらもなんとか一限目を乗り越え、二限目に行く、また移動教室だった。
まぁほんとの教室での授業なんてほとんどないけど。
二限目は大好きな科学だった。
魔法学校といっても少しは普通の学校のようなことをする。
その中でも科学は一番好き。普通のも魔法の授業も合わせて一番。
実際No.1を造ったし。
そうこうしてる間に授業が始まる。授業と授業の間は短いからあいつらが光に集まる虫みたいに寄ってこなくて気分良く科学の授業を終えた。
そして放課後。今日は珍しく昼休みにもこなかったし、放課後も来ないで欲しいんだけどなぁと思いながら、帰路につく。
嘘みたい、本当に何も無かった、いや、今日は早く帰ったからかも知れないけど。幸いうちの学校は登下校を箒で飛んできても良いことになってるし。他の学校じゃあんまりないけど、いじめさえなければ快適な学校なのにな。
そんなことを思いながら玄関の扉を開ける。
「あ、!おかえり、リアム!」
開けた瞬間いーくんが出迎えてくれる。
この世界で僕の味方なのはいーくんだけだ…。