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「……わ、私っ。不、感症……なんですっ。……お、男の人に面白みがない女だって……ガッカリされるのはっ、もう、イヤなん、です……」
腕を頭上で束ねられていて、宗親さんが胸部に触れる手を止めることのできない私は、涙目で彼を見上げて訴えた。
こんなところまで来て、今更これ。
胸の見た目が悪いだけじゃなく、感度まで最悪だと……。
宗親さんみたいに死ぬほど好みのどストライクでカッコイイ、素敵な男性に自分から告白するのは、泣いちゃうくらいに情けなくて……震えるくらいに恥ずかしかった。
きっと、こんな私、凄く凄く興醒めだし、宗親さんにも呆れられてしまうに違いない。
そう思ったけれど、宗親さんは私の予想に反して、頭上に縫いとめていた手を解放して下さると、優しく私の頬に触れてきた。
「春凪。どうしてそんな悲しいことを言って、自分を貶めるんですか?」
そうして私の目尻ににじんだ涙を人差し指でそっとすくうと、
「僕を……、キミの最低な元カレと一緒にしないで?」
いつもより少し砕けた口調で優しくそう告げられて、労るようにそっと唇をふさがれる。
「んっ……」
宗親さんは、口付けながら割り入れた舌でやんわりと私の反応を探るみたいに歯列をなぞって。
「あ、……んっ」
そのゾクリと背筋を突き抜ける気持ちよさに、思わず吐息を漏らしたのを見計らうように、舌先で口蓋をそろりと撫でられた。
「ふ、ぁ、……んっ」
そこをくすぐるように舐められた途端、下腹部がキュン、と疼いて、身体が勝手にビクッと跳ねた。
私のその反応を見て満足そうに口付けをほどくと、
「こんなに可愛い反応をする春凪が不感症?」
そう言って優しく私の頭を撫でてくださる。
「――ド下手男が。自分の手腕のなさを女の子のせいにするとか許せませんね」
そうして、私の耳元。ゾッとするような低い声音で、そう付け加えてから、私にニッコリ微笑みかけた。
「安心して? 春凪は不感症なんかじゃありませんよ? 僕が保証します。だってほら――」
この人、こんな優しい笑顔も出来るんだ、って思ったのも束の間。
「ね、春凪。気付いてますか? 自分の身体の変化に――」
思わずゾクリとするような、妖艶な笑みを向けられた。
私、最初宗親さんが何を言っているのかよく分からなくてキョトンとして。
でもすぐそれを分からせるよう宗親さんに下着越し、下腹部の敏感なところをやんわり撫で上げられてハッとする。
宗親さんが指を動かすたび、クチュッと濡れた音が響いてくる気がする。
――もしかして……私、濡れ……て、るの?
コウちゃんからはさんざん濡れないと罵られて呆れられてきた身体なのに?
宗親さんの指が動くたび、ピリッと何かが弾けるみたいな快感が走って……コウちゃんにどんなに触れられても痛いだけで気持ちいいなんて思ったことのなかった敏感な突起がキュン、と切なく疼くのが分かった。
それと同時、新たにトロリと溢れてきた蜜が下着を生温かく湿らせたのが分かって。
未知の感覚に思わず「ふ、ぇっ……!?」と変な声が出てしまう。
「不感症の子がこんなに濡れますか?」
宗親さんがまるで私にもっとその卑猥な水音を聞かせたいみたいに、「直に触れますね?」と断ってから下着のクロッチ部を横にズラして中に指を忍ばせてくる。
「あっ、待っ……」
待って、と止める間もなく伸ばされた指先が、谷間を数回こすってから、まるで隘路を探るように中に入ってきて。
宗親さんが私の様子を見ながら何かを探すみたいに中で指を少しずつ動かすのがすごく恥ずかしくて、下腹部にギュッと力が入った。
と、恥骨付近。内側からある一点に触れられた瞬間、身体が勝手にビクッと跳ねて、何が起こったのか分からなくて戸惑ってしまう。
自分でもその反応に驚かされて目を白黒させていたら、
「ここ、気持ちいいですか?」
まるでそれを確認するように、吐息まじりの小声で宗親さんが尋ねてくる。
気持ちいいかと聞かれても未知の感覚すぎて答えられないでいたら、トントン……と、さっき探り当てたばかりの場所から恥骨をノックするみたいに刺激されて。
軽く振動させられるごとに徐々に気持ち良くなるその刺激に、
「……ふ、あぁっ」
無意識に鼻にかかった声が漏れてしまう。
すごく恥ずかしいって思うのに、それを考えさせたくないみたいに宗親さんが中と外から同時に秘部を刺激してくるから、私はわけが変わらなくなって、気が付いたら宗親さんの手にギュッと縋り付いていた。
身体の奥がムズムズして、宗親さんの指をキュッと締め付けるみたいに中がうねっているのが自分でも分かって……トロトロと止めどなく蜜が彼の手を濡らしてお尻の方へも流れ落ちてシーツを濡らす。
「あ、む、ねちかさっ、それ、ダメぇ……っ!」
何かがクる、と思って慌てて言った時にはもう手遅れで。
全身がぶわりと温かくなって、ふんわりとした気持ちよさがゆっくりと下腹部に広がっていくのが分かった。
それは今まで感じたことのない感覚で、足を閉じなきゃって思うのに身体に力が入らなくて思うように動けないの。
なのにジンジンとどこもかしこも敏感すぎるくらい敏感で。
「春凪、中でちゃんとイケましたね。……それに――」
いつもとは違う、すごく穏やかな優しい笑みを宗親さんに向けられて、「なか?」とわけも分からずつぶやいた私に、
「それに――。春凪のココ。中を上手に刺激してあげると、顔を出してくれるみたいです」
宗親さんがそう説明して、今度は服越し、胸にチュッと口付けられた。
途端、胸の頂から今まで感じたことのないピリリとした感覚が身体を突き抜けて、私は瞳を見開いた。
「ん、んっ……!」
下腹部の快感からもまだ完全に立ち直りきっていない気怠い身体が、それでもその刺激に反応して身体をびくん、と仰け反らせてしまう。
胸の先端を、宗親さんに唇でやんわり咥えるように挟まれていると分かった時には、大きな快感が身体を突き抜けて、思わず鼻を抜けるような嬌声が漏れていた。
「ふ、ぁ、……っ……!」
そのことに驚いて口を塞ぐように手で覆ったら、「ダメですよ? 春凪の気持ちいい声、僕にもっともっと聞かせて?」ってもう一方の胸の先端も、指先で軽く爪弾かれる。