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💙青椒肉絲🧡
99
#あべさく
うめぼし
439
楪羽*yuzuriha*
1,542
「彼女、嫌がってますよね。これ以上つきまとうなら、モールの警備員呼びますよ」
震える春菜を背中に庇い、冷たい声色で男たちと相対する。
穏便、けれど有無を言わせない拒絶。
阿部の放つ知的な威圧感に男たちが怯んだ。
「なんだよ……兄貴連れかよ」
強がるように、不満げに毒づく。
どうやら、春菜を庇う阿部を見て、兄妹だと思ったらしい。
(……えっ、ちょっと待って、私……妹……!?)
ショックで固まる春菜。
そこへ、遅れてやってきたラウールが合流する。
「お兄さんたち、俺らの連れに何か用?話なら俺らが聞くよ?」
190cmを超える圧倒的な体躯で阿部の横に立ち、変装越しでも分かるほどの鋭いオーラを放つ。
「チッ……行こうぜ」
2人の圧に気圧され、男たちは悪態をつきながら早足に去っていった。
男たちの姿が見えなくなると、2人は一斉に春菜に顔を向ける。
その表情は、先程の威圧感など幻だったかのようで。
眉を八の字にし、大きい体を竦ませながらオロオロとしている。
「春菜さん、大丈夫!? 怖かったよね、ごめん、目を離しちゃって……!」
「怪我はない? 痛むところは?」
しゃがみ込んで顔を覗き込み、心から心配してくれる阿部とラウール。
二人の温かい声に、春菜の心拍がようやく落ち着いていった。
「うん、大丈夫……二人がすぐに来てくれたから。ありがとう」
春菜はにこっと笑ってお礼を言った。
その様子を見て、阿部はほっと息をつく。
辛い過去を持つ春菜。
以前はふとしたときのフラッシュバックにも悩まされていたらしい。
佐久間から、最近はだいぶん無くなってきたと聞いてはいたが、やはりこういった出来事は怖かっただろう。
早くに気付けて良かった。
「……でも……」
「ん?」
春菜が、ふと顔を俯かせた。
心做しか、声も震えているような……?
え、まさかあの男たちになにかされたのだろうか。
(俺が見えてないところで、どこか怪我をしたとか…?!)
ぶわっ、と全身の毛穴から冷や汗が吹き出る阿部。
「ど、どうしたの?!やっぱりどこか痛む!?」
ラウールが慌てて春菜の全身をチェックくする。
「……と、って…」
「「え?!」」
「…あの人たちに、阿部くんの妹って思われた……!!」
私の方が4歳もお姉ちゃんなのに!!と言いながら、顔を手で覆う春菜。
「……は?」
「えっ、どゆこと?」
きょとんとする阿部とラウール。
対する春菜は、ズーンという効果音が聞こえてきそうなくらい、目に見えて落ち込んでいる。
「あの人たちが阿部くんを見て、『兄連れか』って言ってたの…」
「あ、あぁ、確かに言ってたね」
戸惑う阿部。
「私の方が4歳も年上なんだよ…?!私の方がお姉ちゃんなのに、妹って…!きょうだいに見られるなら、せめて姉が良かった……!!」
すごくショック……!と、最早半泣きの春菜。
オロオロと所在無げに両手を動かす阿部。
そんな2人の様子を見ていたラウールは……。
「…………ぶふっ!!!」
思わず吹き出していた。
「あはははははははは!!!!」
周りの目も気にせず、爆笑するラウール。
モールにラウールの笑い声が響き渡った。
コメント
1件
るるさん、最新話読んだよ〜!!🌸 阿部くんとラウールの男前助太刀、かっこよすぎて何度も読み返した…!あの冷静な威圧からの一転、春菜さんの「妹扱いショック」でラウールが爆笑する流れ、めっちゃ好き!!笑 春菜さんの「お姉ちゃん年上なのに!」って拗ねるところ、かわいすぎて尊死した🥺💕 3人の空気感がほんわかしてて、胸がほっこりしたよ〜!