こんにちは人類+αです。
前話にめちゃめちゃいいね付いてて最高
まじでいつも見てる人たちに感謝
それではどうぞ
アメリカ視点
新しいクラスになって、もう一週間。
どんなグループにもすぐ溶け込める自分を、みんなは「社交的だ」と言う。
でも本当は、どうでもいい。
笑顔も、会話も、人気も──全部、あるひとりのために使っている。
日本が、初めて教室に入ってきた日。
無表情で小さく会釈しただけのあの姿が、なぜか目から離れなかった。
他の奴らと違って、オレを見ない。
目を合わせようともしない。
なのに、話しかけたらちゃんと返してくれる。
その丁寧な声が、やけに心地よかった。
「日本ってさ、家どこ?」
あのとき、ただの会話のふりをして、近づく口実を作った。
ほんとはただ日本と距離を縮めたかっただけ。
肩に触れた瞬間、日本がびくっと震えたのを感じた。
その反応が、どうしようもなく可愛くて、やめられなくなった。
だから、つい毎日のように触れてしまう。
髪に、肩に、指先に。
本当は、もっと触れたいのに。
周りが笑ってるのも知ってる。
「アメリカ、またやってんのかよ」って。
でも構わない。どう思われたっていい。
日本が自分を意識するなら、それで充分だ。
ただ、ひとつだけ気に入らないのはロシアの存在。
あいつの視線は、あからさまに重い。
放課後、日本に近づくときのあの鋭い視線。
まるで「触るな」って言ってるみたいで、胸の奥がざらつく。
ロシアとは幼馴染みだ。
けど今はもう、互いに何も話さない。
だって、分かってるから。
あいつも日本を見てる。
同じものを、欲しがってる。
──だったら、負けるわけにはいかない。
放課後の教室。
日本が鞄を閉じようとしている。
誰もいない教室で、オレは声をかけた。
「なぁ、日本。明日も一緒に帰ろうぜ」
日本は少し困ったように笑って、うなずいた。
その表情を見た瞬間、胸が締めつけられる。
日本だけは、絶対に離さない。
どんな手を使ってでも。
コメント
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投稿感謝です!! ん゛ん゛ん゛、ドロドロしてキタァ…!!アメリカさんから日本さんへの愛の重さが伝わってきますッ…!!ロシアさんとアメリカさんが幼なじみ関係なのもすごく…すごく良いッ…!! 日本さん…、は頑張れ!!