テラーノベル
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大きな音は、鳴らなくなった。
午後6時13分になっても、
街の時計は動き続けた。
風は静かに吹いている。
交差点には、誰もいない。
コンビニには、誰もいない。
駅のホームにも、誰もいない。
御影の姿も、警察署の記録から消えていた。
彼がどこへ行ったのか。
それさえ、わからなかった。
ただ一つ、変わったことがある。
街の中央にある掲示板。
そこに、一枚の紙が貼られていた。
誰が貼ったのかはわからない。
紙には、たった一文だけが書かれていた。
『私たちは、まだ終わっていない』
見覚えのない名前が一つ、増えていた。
その名前の横には、今日の日付が記されていた。
午後6時13分。 風が吹いた。 紙が揺れた。
遠くのどこかで、何かが動く音がした。
誰もいないはずの街で。
誰も聞いていないはずの音が。
そして、最初の文章と同じ言葉が、
どこからともなく響いた。
「その代わり。」
誰もいない街に、明かりが一つ灯った。
その窓の向こうに、誰かが立っていた。
けれど、その人物が誰なのか。
何を見ているのか。
そして、消えた人々がどこへ行ったのか。
それを知る者は、まだいない。
… 𝗍𝗁𝖾 𝖾𝗇𝖽 27話
アクア・マリン
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コメント
1件
むなさん、27話お疲れさまです。街が静まり返った描写から、掲示板の「私たちは、まだ終わっていない」の一文への流れ、すごく緊張感があって心臓がぎゅっとなりました。特に、消えたはずの御影さんの名前の横に今日の日付が記されていたところ——あれ、ただ事じゃないですよね。誰もいないはずの街で誰かが立っている窓の明かりも、すごく不気味だけど目が離せない。まだまだ謎が深まっていて、続きが気になって仕方ないです……! 更新、じっくり待っています🌷