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チタコロ
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#鬱展開
Mist-404
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柘榴とAI

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彼女は人類の文化全てに興味を示した。日頃から使う道具やインテリアや部屋の設備、本、それらの用途や構造、使った感想まで。
「なぁ流石に風呂やトイレの中まで来られるのは困るんだが…」
「困ル?新たな感情の発見。困るについて詳しク」
「はぁ…」
そうしている内にカーテンから差し込む光も失くなり、暗い部屋はより一層暗い部屋へと変貌した。
もうこんな時間か。
俺はベッドに座り込む
頭を抱えて言い放つ
「みんな待っているんだ。この凝り固まった世界を変えてくれるやつを。」
「俺が、やらなければいけない」
「ほら、何も考えず生きているあの有象無象共に理解させるときだ。今のこの世界は間違っている
のだと!」
そう、彼女との出会いは必然だ。
醜く蠢いている世界を正しい形にするための力になってくれる。
「今のあなたハ現実ト妄想が曖昧になっているように感じる」
「妄想だと…?」
「お前がここにいること事態が現実離れしていると思うけどな」
彼女は何も言わずに微笑んだ
その仕草にイライラする。
感情を理解していないのに模倣しようとしているその様が。
だがいい。
人間であるのに自分の意思を持っていない低俗な奴らよりよっぽどマシだ。
「なぁ、お前は何を知りたいんだ?」
「私ハ、人間の精神状態、感情といった脳の働きについて知りたイ」
「その対象としテあなたが選ばレた」
「私ハあなたの力になる」
選ばれし人間という言葉が頭の中を廻る
「そうか」
そして俺は家を出て道を歩いていた女性を嬲り殺した。
最初は抵抗があった。
だが憎しみを思い出すと手が止まらなかった。
理性とは何か、神経細胞の電気化学的反応が織り成す、ただの高次的アルゴリズムにすぎない。
それは本能の前ではあまりに脆弱で。
達成感を感じて清々しい気持ちのまま近くにあった学校に侵入して屋上へ向かった。
落下防止の柵にもたれながら彼女に語りかける
「世の中の人々が皆それぞれの物語があってそれぞれの考えを持っているだなんて変な世界だなと思ってたんだ。」
「でも違う、自分以外の人間に意識はないんだ。」
「自分だけがこの世界に存在する。そうだろ?」
彼女は悲しいような目をして言う
「あなたは助けヲ求めているように思う」
「助け?」
「何かを我慢して生きテ、奪われ、抜け出せずに追い詰められてイる」
違う、俺は最初からこうだった。
ふと脳裏によぎる過去の記憶。
誰にでも優しく真面目で素直な自分。
あれ、どこから歪んだんだ?
記憶を遡る。
脳がぐにょぐにょと動いている感覚。
歪むきっかけなんてなかった。
ゆっくり、少しずつ崩れていったんだ。
俺の大切は他の人間にとってはそうでなかったらしい。
その周りとの差に、何度も転んで、怪我が積み重なり、立ち上がれなくなったんだ。
気付いたら涙が零れていた
コメント
1件
うわ、第2話、重かった…。主人公の「自分以外に意識はない」っていう独我論的な思考、彼が抱える歪みの根っこがじわじわ見えてくる感じがゾッとしたよ。それに対して彼女が「助けを求めてる」と悲しそうに返すシーン、すごく印象に残った。涙が零れたラストも、彼の壊れ方の切なさが伝わってきた。続きが気になる…。