涼ちゃん涼ちゃん、今日のお弁当なに?……え~どれもおいしそう。え、今日は涼ちゃんから選んだら?だってバースデーじゃん。うそ、なに、忘れてたの?ははっ、涼ちゃんらしい~。決めらんないの?どれとどれ?……じゃあ俺これにするよ、それで分けてあげる。いいじゃん、今日は甘やかされておけば。ていうか今日の涼ちゃんのメイクかわいい。なにそのキラキラ。あっ、ちゃんとメイク用でそういうのがあるんだ、ふーん。えっ、よく見えない、ちょっと見せて……。
……へへ、ごめんごめん。でも今誰もいないし。どうせ昼休憩の後はリップ塗り直すじゃんか。ほらほら、休憩時間無くなっちゃうよ、早く食べよ。今日はね、いいものもあるから。え?まぁ~それは?お楽しみってことで。ほらほら、いいから。いただきまーす。あっ、みて割り箸めちゃくちゃ上手く割れた。……ちょっとなにそれ涼ちゃん!あははっ、そんな割れ方する?!やっば!いやもう不器用とかそういうレベルの話じゃないでしょこれは。それ貸して。……はい、俺のと交換ね。え、だって涼ちゃん不器用だもん、この箸じゃ食べられないでしょ。俺、器用だから。へへっ、言い返せないでしょ。別にお礼なんて言われるほどのことじゃ……。どういたしまして。そうやってお礼とかちゃんと言えるの、涼ちゃんのいいところだよね。ほら、俺とかはずかしがってなぁなぁにしちゃう時あるじゃん。
あるよ、結構俺、涼ちゃんに普段言えてないなってこと……あるんだよ。……例えば?ねぇそれ強要じゃん、お礼の強要。あははっ。えー、えっとね、お弁当いつも先に選ばせてくれてありがとうとか?そうだね、これはラジオで前にも言った。うーんとね……あとは俺が落ち込んでる時に何気なく元気づけてくれるとことか、いつもにこにこして場を和ませてくれるとことか、でも実はちゃんとしてて頼れるところもあるとことか……尊敬もしてるし感謝もしてるよ。本当に俺、涼ちゃんがいてくれて良かったなって……えっ、なに涼ちゃん泣いてる?!いやいや、目潤んでるし!嬉しくて、って……はは、涼ちゃんほんとそういうとこだよなぁ~。
ん?あのね……かわいすぎんの。ね、俺以外の前であんまかわいくしすぎないで。そりゃミセスのかわいい担当なのは知ってるけどさ、なんか色んな人に涼ちゃんのかわいいとこ知られちゃうの、ちょっと悔しい。涼ちゃんが皆に褒められるのは嬉しいんだけどね。でも俺だけの涼ちゃんでもいてほしいっていうか……。なんだよ~も~。俺だって涼ちゃんだけだよ。どこも行かない。
へへ〜、ほら、涼ちゃんこれ食べたがってたやつ、あーん。……どうおいしい?おい、違うだろ!おいぴ~だろ!……ふ、ははっ、あっりょっピーだ!りょっピーさんだ、本物ですかぁ?いつも見てますぅ……へへ、ごめんごめん。ほら、もうひとくちあげるから拗ねないで。
涼ちゃんってほんと美味しそうに食べるよな。うん、そういうとこも好き。え?なに?空耳だよ。そうだ……さっき言ってたやつね。
……はい、涼ちゃん、お誕生日おめでとう。涼ちゃんが前から食べたがってた、ちょっといいとこのプリン。そうそう、お取り寄せが間に合ってよかった~。ちゃんとしたやつは誕生日会の時にあげるから。今日は撮影被っちゃったし、仮プレゼントみたいな感じで。
……どういたしまして。
これからも俺にいちばん近くで祝わせてね。
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