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『BLACK cat school』〜スクールライフは恋と波乱!?〜
1時間目 クラス分けはバチバチで
ここはBLACK cat school……。
全寮制のお金持ち学校である。
今日は入学式と始業式。1年生の入学式の在校生として出席していた私達は体育館から出た後、掲示板に貼ってあるクラスの振り分け表を見る。
『えっと…私の名前は――。』
私は華。この物語の主人公。
『あ、A組だ!』
ピクっ。
それを発した途端……。一部の人が反応を示した。
『華さんはA組だそうっすよ。』
『同じクラスがいいなぁ〜!』
『クフフ、えぇ。私もです。』
『俺も華さんと同じがいいです!』
『おやおや。我々同じ意見のようですね。』
『ふふ、負けていられませんね。』
『はぁ、こんなものは運だ。期待するだけあれだろう。』
『あ、みなさんすみませんっす。俺が華さんお同じクラスっすよ。』
『えぇ!?ローズ君ずっる!』
『おや、ラムリ君私と同じですね。』
『俺はC組か…遠いな意外と。』
『よろしくお願いしますね、ユーハンさん。』
『えぇ。よろしくお願いします。』
『…あやつはA組か。遠いな……。』
『華さんはA組か…。』
『バスティンと一緒かよ〜』
『こっちのセリフだ。』
『華さんがA組…』
『ということはもしかしたら合同授業でおなじかもしれないな。』
『あぁ。楽しみだ。』
『ベレン、同じクラスですね。』
『うん、よろしくね。』
『あ、俺は華の担任か。』
『いいなぁハナマル君。』
『私情を持ち込むなルカス。』
『何がともあれ楽しくなりそうじゃん?なぁ、華。』
『ハナマル…っ。ち、近いよ。』
ハナマルを押し退けていたらグイッと後ろから手を引かれる。
『華さんは俺と同じクラスっすよね?一緒に行きましょうっす!』
『え、アモン!?ちょ…っ!』
手を引かれてそのまま階段を駆け上がる。
(アモンの奴手が速ぇな…。)
『はぁ、じゃあ、ルカス先生、ミヤジ先生、またな。』
『うん、またね。』
『あぁ。』
『えっと〜。1年間A組の担任になったカワカミ・ハナマルだ。教科は国語を担当する。みんなよろしくな。』
『ハナマルが担任か…不安だな。』
『聞こえてるぞ華〜。』
『ギクッ。あはは、冗談でーす。…ところで、アモン、なんで私の隣にいるの?』
『え?』
『出席番号順だよね?』
『俺は華さんの隣がいいんで代わってもらったっす。あの女の子に。』
『え?』
『あ、アモンくんがそう言うなら…///』
(この男悪いな…。)
『という訳で俺はここに座ってるっす。』
『そんなのダメだよ、出席番号順で名前順なんだからまだ名前を覚えてないハナマルが大変で――。』
『あぁ、気にすんな。もう名前は頭に入ってる。』
『ええ…。』
(それはそれで怖いわ。)
『……。』
(本来ならアモンの邪魔をするところだが
俺の立場上アモンの見えるところでは何も出来ねぇからな…まっ、教師の立場も上手く使えばどうとでもなるからな。)
『よし、じゃぼちぼち自己紹介したら明日の日程確認するぞ。』
『あははっ、じゃ、華さん。しばらく隣、よろしくお願いしますっす。』
『う、うん。よろしく。』
(進級してアモンと同じクラスで担任はハナマル……。何かある予感しかしない…。)
『お願いだから今日一日は平和に過ごさせて……。』
という私の願い虚しく、放課後、寮に帰ろうとしたら私を待っていた人達がいた。
『アモン、お前は遠慮しろよ。同じクラスだろ?』
『いくらボスキさんでも華さんは譲らないっすよ。』
『まぁまぁ2人とも落ち着いてよ。』
『言っとくが一番最初にここにいたのはフェネスだぞ?一刻も早く会いたがってたからな。』
『ちょ、ハウレス……っ!』
『ハナマルさんも遠慮する立場ですよね?』
『いーや俺は担任として華に用があるんだよ。課外授業のな。』
『いかがわしいことをする気ですよね、ハナマルさん。』
『華さんにそんなことさせませんよ、ハナマルさん。』
『そうですよ!そもそも先生達は寮あっちですよね?』
『あぁ、反対方向だな。』
全寮制であるBLACK cat schoolは
学生寮と教師寮で分かれている。
女子寮と男子寮がある。
男子寮は棟を隔てたところにある。
学生食堂があってみんなそこに集まる。
集会がある場合は学年ごとに講堂で集まる。
全学年に伝える場合はもう1つ大きな講堂があってそこに集まる。
※桁違いのお金持ち学校でしょ?w
1年生の寮
『seed Flower』
種の状態を表す1年生の寮だ。
種から少しずつ成長していく様を表している。
2年生の寮
『bud Flower』
蕾の状態を表す2年生の寮だ。
知識を少しづつ覚えて開花に向かう様を表している。
3年生の寮
『flowering Flower』
開花した状態を表す3年生の寮。
知識を覚えて綺麗に咲きこれからも美しく咲き続けている様を表している。
見分け方は腕の紋章に着いている絵である。
1年生は芽の絵
2年生は蕾の絵
3年生は薔薇の絵が描かれている。
『あの、とにかく早く寮に帰らないと行けないの!室長になったからやることがあるの!』
私はみんなから急いで離れる。
『速っ!』
『そうだ…華は運動部のヘルプをよくしてるんだったな。本人は文化部だけどな。』
『もう…初日からみんなああして…。』
(…まぁ、悪くはなかったけど…。)
今日から始まる、私のschool Life。
でも私はまだ知らなかった。これがまだ
序章だったってことを。
次回
2時間目 交流会は知らないことだらけ
コメント
6件
最高(*`ω´)b
最高すぎてしぬ やっぱいきる もっと ぷちちゃんの夢小説みたい