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『BLACK cat school』〜スクールライフは恋と波乱!?〜
2時間目 交流会は知らないことだらけ
今日は1年生〜3年生の交流会。
分かりやすく言うとレクリエーション。
仲良くなる為に、一緒に協力してゲームをクリアしたりする楽しいひととき。に、なるはずでした。
『……。』
(このチーム大丈夫かな…?)
チームは1年生2人、2年生2人、3年生2人、
6人組で構成される。
私のチームは…。
1年生、バスティン、ロノ
2年生、私、アモン、
3年生、ハウレス、ボスキだ。
『華さんと同じなんて運命っすね♡』
『ち、近いよ…。』
『アモンさん、華さんと距離が近いですよ!』
『なんスかロノ、ヤキモチっすか?ならロノも近付けばいいのに。』
『っ、そ、それは……』
『顔が真っ赤だぞ、ロノ。』
『う、うるせぇ、茶化すなハウレス!』
『ハウレス先輩だろ。』
『ったく。さっさと行くぞ。』
ボスキは私に近付く。
『華、俺達のクリアするゲームはどれだ?』
チームごとにクリアするゲームが3つ書かれていて紙で渡される。それをクリア出来たらゲームは終わりだ。
『えっと…。1つ目はまず、体育館で…。バスケを6人で連続でシュートできたらクリアだって。』
『なんだ、簡単だな。』
『簡単に言わないで欲しいっす!身長が足りないっすよ!』
『自信ねぇのか?』
『ボスキさんだって同じでしょ!』
『ふん、甘く見んな。』
『華さん、頑張りましょう。』
『うん!』
こうして、私たちはボールを抱えシュートをする。
バシュッ
『入ったな。』
『バスティンに負けたくねぇ…入れっ!』
バシュ
『よっしゃ!』
『おいアモン、次お前だぞ。』
『わ、分かってるっす。』
(華さんの前でカッコ悪い姿は見せられないっす…頼む、入るっす……!)
俺はボールをゴールに目掛けて飛ばす。
バシュ
『や、やった…っす!』
『アモン凄い!』
『そ、そんなことないっすよ///』
『次は私だね。よし……。』
ガンッ!
『……ごめん。』
私はゴールのふちにボールを当ててしまう。
『気にすんな、華。もう一回やればいい。
バスティン、頼むぞ。』
『あぁ。』
数分後――。
バスティン、ロノ、アモン…と決めて次は私の番。でも、また失敗したらどうしようと不安になる。
(…っ。どうしよう。また、失敗したら…。)
『華さん。少しよろしいですか?』
『え?ハウレス…?』
ハウレスは私のことを肩車する。
『っ!?あ、えと…』
『これならシュートが確実に入ります。ほら、安心してください。』
『う、うん。』
ポスッ
『ありがとう…///』
『どういたしまして。』
ハウレスはニコッと私に笑う。
その時体育館に歓声が広がる。
『きゃぁぁぁぁ!!』
『今の見た!?ハウレス様が肩車してた!』
『あの女の子羨ましいー!』
『というかあの子ハウレス様だけじゃなくてバスティン君とロノ君達とも同じなんて…』
『『『羨ましいー!!!』』』
『え、えっと…人気だねみんな…。』
『あぁ、あの女達はハウレスのファンクラブの人達だ。』
『え?ファンクラブ……?』
『あぁ。知らなかったのか?ちなみに俺のもあるらしい。』
『そういえば昨日フルーレ達のファンクラブも立ちあがったっすよ。』
『この学園にファンクラブあるんだ…』
『あぁ。俺達の18人分のファンクラブがある。騒がしいっちゃありゃしねぇよ。』
(18人?ってことはルカスたちも…。)
『あの、ハウレス…』
『はい?』
『そろそろ下ろしてろしいかな……。』
『あ、す、すみません!』
肩車をまだされながら会話していた。
そして、体育館のゲームをクリアした私達は体育館を出た。
『次は…。』
私達は武道場に向かった。
『2個目のゲームは…竹刀を使って風船を割る……。』
『風船ってこのでかい風船のことか?』
『そうみたいだな。竹刀で割れるか…?』
『よし、ハウレス、ここは俺にやらせろ。華、見ててくれ。』
『ボスキ…?』
ボスキは竹刀を構えて大きな風船に立ち向かっていく。
パンッ!!
『凄、一瞬で…!』
『俺を誰だと思ってる?これぐらい朝飯前だ。』
『っ…』
ニッと私を見つめて笑うボスキについドキッとしてしまう。
『次が最後みたいっすよ。最後は…』
私達は最後のクイズの場所に向かう。
『2年A組の教室っすね。』
『黒板になにか書いてある…。』
『出席番号20番の机の中』
『私の席……?』
私は自分の席を見る。
『紙が入ってる。』
『紙?紙って…。』
それは、ラブレターだった。
『……中身開けてもよろしいですか?』
『え、あ、うん。』
ハウレスに手紙を渡す。
生徒のみんな♪
クイズお疲れ様♪私からの愛のラブレター受け取ってくれてありがとう♪
そして、この手紙を読んでる華さん。
いつまでもお慕いしています✨
貴方のルカスより♡♡
『…ルカスさん…あの人は…っ。』
ハウレスは頭を抱えた。
『と、とにかく…体育館に戻ろうか。』
『そうっすね…』
この後この手紙のことをベリアンに伝えたらルカスはベリアンから尋問を受けたらしい。
『生徒が教師を正座させてるという絵面…。』
『というかファンクラブがあることにびっくりだし…交流会……知らない事ばかりだったな。』
(これから…忙しくなりそうだな。)
私は寮に戻る。
そして、何やら不穏な影が――?
『あの子だよね?』
『うん。18人から言い寄られてる子…』
『あの子とお話しないとね…。』
次回
3時間目 ファンからの威圧感が凄すぎる
コメント
4件
お誕生日おめでとう🫶 これからもずーっとずーっと応援してるよー!大好きー!!!!!💓
本当に最高です。語彙力なんてものは捨ててきました。