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Na「まるで、」
Br「確かに…自我じゃ無さそうだった。」
森林の旅人「…ねぇ、それ…」
森林の旅人が突然口を開く。
森林の旅人「似たような事、絵本で見たことあるよ。」
絵本で見たことあるのか。
本好きがいて良かった。
Br「…!」
Na「ッ…家族も…みんな守れなくて」
Na「「君達だけは…生きなさい」って言われてッ…」
Br「もう…希望がなかったの…」
Na&br「だから…」
Na&Br「その犯人を教えて…」
森林の旅人「…分かった。」
森林の旅人が話を始める。
森林の旅人「むか~し、むかし、悪魔達の城に、[紫の魔王]と呼ばれる大きな魔王がいました。」
森林の旅人「その魔王は、人間を食べるのがだ~い好きで、いつも人間界に降りては人間を食い荒らしていました。」
森林の旅人「ある日、[青の天使]と呼ばれる天使が魔界にやって来ました。」
森林の旅人「その天使は、魔王の行動を見て、すごく怒ってしまいました。」
森林の旅人「怒った天使は、魔王を天界に封じようとしました。」
森林の旅人「しかし、魔王の力は大きく、天使は魔王を封じると同時に魔力を使いきってしまいました。」
森林の旅人「その天使と魔王は、天界、魔界で一番魔力が大きかったものですから、一気に多くの魔力が消滅して、地球に影響を及ぼしました。」
森林の旅人「重力、酸素、水など、全てなくなり、地球は跡形もなく消えてしまいました。」
森林の旅人「後悔した魔王と天使は協力して、[二人の人間]として、別世界の地球に行きました。」
森林の旅人「そして、魔王と天使は、それぞれの退化した能力を持って、人間界を暮らしているんだとさ。」
森林の旅人「めでたし、めでたし」
Na「ねぇ。その物語、操られていたのと何が関係あるの?」
森林の旅人「…端っこに小さな文字でこう書いてあったんだよ。」
森林の旅人「ただ、魔王は今も人間を食べることが大好きなので、分裂して、動物達に寄生し、動物達に人間を食べてもらう。そうしてお腹を満たすんだそう。」
森林の旅人「と…」
森林の旅人「ね。関係ありそうじゃない?」
絵本にそんなことが書いてあったのか…
絵本って基本子供向けだと思うんだが。
Br「関係…はありそう。」
Na「そうだね。」
shk「…魔界と天界って今もあるのか…?」
森林の旅人「分からない。」
森林の旅人「でも、ない可能性が高いね。」
Br「なんで?」
森林の旅人「一番魔力の強い魔王と天使は、人間になっているからね。」
森林の旅人「…まぁ、今の絵本に嘘のことが描いてあるかもしれないけどね。」
そうだよな。
絵本って大体作り話だからな。
Na「ふーん…」