テラーノベル
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はい、体育祭が先日ありました。 因みに私は二人三脚と百足競争やりました。
両方足を縛る競技・・・。 あなたはなにをやりましたかー?よければコメント欄で教えてくれ給え(コメントが只ほしい人)
注意事項
・優裏くんの性格がなんか・・・うん・・・・。一話と全然違います・・・そこだけ言っておこう・・・。
・御都合展開が沢山ある ・暴力表現あり ・なんか雹さんの人使いがやけに荒くなってる
_夜。
俺は雹さんから借りたパーカを羽織ってベッドに寝転がっていた。
俺は雹さんに自分の護神探しを『相談』した事になった。
銀狼に会える、人生で一度しか対面したことはないけど・・・。 でも・・・
「独(ひとり)にならないのなら・・・。」
ぼそっと呟いた。
後、即座に俺は自分の吐いた言葉に疑問を抱く。
「何言ってんだ・・・独になった事なんて無いだろ、俺は。」
俺は物心ついた時既(すで)に村人に保護されていた。 村に住んでからは楓もいたし村の人達が助けてくれた・・・。
俺は独になった記憶など無い・・・。
なのに俺は何で是程に孤独を拒む?
本当に独になった事がない人間の言う事としては余りにも贅沢じゃあないか。 そう、独というのは、もっと・・・そう、もっと・・・
_数時間後
目を開けたら、其処に広がるのは見慣れないベージュの天井。 其れを見て改めて再認識する。俺はもうあの村には戻れないのだと。
じわりと目から水が零れかける。 其れを寸前でとどめた後、俺は体を起こして寝室を出た。 リビングを見る。雹さんは居なかった。 その代わりあったのがダイニングテーブルの上の衣類と手紙。
手紙を見ると、綺麗な字が並んでいた。
『おはよう! うり君!
出来れば直接朝の挨拶はしておきたかったのだけれど、
生憎(あいにく)僕はなつひこに呼び出されて昨日の仕事の残りをする事になって仕舞(しま)った!
朝御飯の御握りは冷蔵庫に入ってるから食べてね。
テーブルの上の服に着替えたら、僕から電話来る迄部屋で待っててね!
電話はデスクの上に置いてあるからね~!
其れでは今日も頑張っていきまっしょい!
虎白雹』
「・・・。」
筆跡に合わない陽気な文を読み終えて、テーブルの上におりたたまれた服を伸ばした。 服はワイシャツと俺が元々着ていたパーカ。後は黒のスラックス。
俺は寝室で着替えた後、元々来ていた服を洗濯機に入れて、改めて鏡の前に立って自分の身なりを確認する。
パーカは今まで通り着慣れた素材だからあまり違和感はない物の、ズボンのベルトをしめる時は少し苦労した。
「・・・これでいい、、、のか・・・?」
今までパーカにゆったり半ズボンというラフな格好しか着てこなかったから、此の格好が俺に「似合う」のか否か分からない。 ・・・まあ「似合っている」と思ってほしい相手もいないので考えるのは中断した。
台所に向かう。御握りは冷蔵庫入ってるって手紙に書いてあったから。
冷蔵庫の扉を開けた。 中には一枚の大皿に野球ボールが三個入っていた。 否、野球ボールじゃない。 其れは米の塊だった。 ノリもまかれていない、ただの米の塊。
ダイニングテーブルにそれを置いて一口かじる。塩も無い。具も無い。一部米が固くなって歯に挟まる。 御握りってなんだっけ・・・?と一瞬考えてしまった。 結果、米を握って形にしたなら御握りだ、というやや雑な答にたどり着いたのだが。
「・・・御馳走様でした。」
皿を洗い終わった後、改めてポケットの中に折りたたんでしまった置手紙を再確認。
米( お)の(にぎ)塊(り )を食べた後は電話が来る迄部屋で待つように以外の事は書いてなかった。
「部屋の中なら自由行動でいいって事か・・・?」
ダメと言われていないならやれるだけやりたい。
そう考えて俺は部屋の中をうろつき始めた。色々何があるか周って確かめてみたかったのだ。
_寝室
此処は俺と雹さんが眠ってたところ。 大きい二つのベッドが並んでいる部屋。左が俺のベッド、右が雹さんのベッドである。衣装棚は二人共同で使う。
_シャワー室
湯船のない仮設トイレのような設計。中からカーテンをかけられるが、そうしなかったら壁が透明なので外から中が見えてしまう。雹さんようと思わしき結構高そうなトリートメントが置いてあった。
_洗面所
小型の洗濯機が設置されている。鏡は綺麗に拭かれて、水垢一つ無い。鏡の左右の戸棚には洗顔材やら日焼け止めやら色々置いてあった。
_台所
多分、一番この中で綺麗なところだと思う。理由を先日雹さんに聞いたら、「だって僕料理しないんだもの」、とのこと。成程、確かに使われないなら掃除されるだけだからずっと綺麗な儘だ。冷蔵庫の中身は殆どスーパーマーケット等で購入できるゼリー飲料が占めている。
_リビング
一番広い部屋。中心にダイニングテーブル、ソファ、デスクなど、置いてある家具も一番多いと思う。 雹さん本人もここでよくワークするらしい。雹さんは残業で疲れた時寝室には行かず其の儘此処で眠って仕舞う事が多々あるらしい。
「大体見終わったかな。」
満足感に浸りながら俺はリビングのソファに腰を下ろす。ふかふかした柔らかいシートだった。 気持ちよくなって体の全体重をソファに預ける。 ソファは其れに合わせてゆっくりとへこんでいった。
・・・こつん
「ん、?」
背中に違和感を感じた。まるで木の様な硬い何かが柔らかいソファのシートの下に隠れている。 なんだろうか、これは。
思わず立ち上がってソファのシートを上にあげた。 中には・・・まるで棺桶の様な木箱が入っていた。 かなり年期が入っている。茶色い蓋は虫食いが進んで穴だらけだ。
金具は錆びていたから、少し力を加えれば安易に外すことが出来た。
箱の中にはいたんだノートが数冊と、クッキー缶の様なケース、あとは古びた肩掛けバックが入ってるだけだった。
クッキー缶を手に取ると、中から「からん」と小さなものがぶつかり合う音がした。
缶の蓋は・・・開かない。木箱の場合は錠も何もない金具だけだったから外せたけど、クッキー缶の場合は鍵が必要みたいだ。
少し残念な気持ちになる。次に数冊のノートを手に取る。紙を糸で結んで止めているだけの、ぼろぼろのノート。 力を入れただけでやぶれてしまいそうだ。 出来るだ丁寧にページを開く。一ページ目には鉛筆のようなもので「オレの日記」と書かれていた。 日記・・・。誰の日記なのだろう。
もう一枚ページをめくる。 二ページ目には日記が始まっていた。
文字は滲んではっきりとは見えないから具体的に何がかかれているかは分からない。だけど筆跡からして幼稚園生くらいの子供が書いた物とみてよさそうだ。
日記は一日の分は短いものの、その分何日も何カ月も何年も連続で続いている。 小さな子供が此れ迄・・・。
ノートを木箱に戻して蓋を閉める。ソファのシートを戻す。 ふう、と腰を下ろすと、丁度いいのか悪いのか、リリリリリリ、と電話のなる音がした。
何処から音がしたのかわからない儘腰を上げ、部屋を見まわす。音はデスクの上の電話からだった。電話の着信音だ、と脳が理解する。
慌てて電話の受話器を掴み、電話のマークが表示されたボタンを押した。
「はいっ優裏です!」
耳元にあてて叫ぶ。余りにも着信音がデカすぎて気が動転していた。受話器から聞こえたのは雹さんの穏やかな声。
『やほやほ~ うりくーん 仕事一段落したから電話かけちゃったのだよ! 元気にしてた~??』
「まぁそこそこ・・・。衣類諸々有難う御座います・・・」
『あはははは~。其れはよかった。 早速なんだけどさー、うり君の護神見つけられそうな機会あったから今部屋出れる?廊下で待ってんね~』
ぶつっ
「・・・。???・・・」
一方的に切れた電話を元の場所に戻すと、俺は洗面所の鏡でヘアピンの角度を軽く直した後(のち)、玄関のドアを開けて外に出た。ドアの前には雹さんが居た。
「遅れたけどお早う!うり君! アホ毛キマッてんね」
「アホ毛がどうかは知りませんが・・・まぁお早う御座います。」
軽く雑談した後、俺達は廊下を歩き始めた。
道中、廊下を歩いている時何人もの老若男女とすれ違う。 背丈・服装全て様々だったけど、全員共通点があった。 みんな、雹さんを見た途端道を譲って「こんにちは」と腰を四十五度曲げている。 雹さんも何も可笑しいと思わない様子で「こんちは~」なんて愛想善い笑顔をふりまいている。毎回毎回其れの繰り返し。雹さんも同じ表情を何度もして表情筋は疲れないのだろうか。
約二分後。雹さんがすれ違いゆく彼女等と話していると、雹さんは周りから結構尊敬や信頼を浴びているという事が分かった。
再び俺と雹さん以外誰も居なくなった時、俺はぼそりと呟く。
「・・・相談所の中に地位が格付けされてるのか、?」
此れ以外予想が浮かばない。 俺の呟きが耳に届いたらしく、雹さんはポケットから閉まっていた手を出して答えた。
「せーかい。 相談所には上から総取締官 五大副取締官 各部隊指揮官 各部隊指揮補佐 あとは_他にも色々あるけど_傘下かな? まあ取り敢えずそういう地位分けがされているんだよ」
指を折り乍ら思い出すように言った後、雹さんは「ちな、僕は五大副取締官~」と捕捉した。御茶目にVサインをかましながら。
他にも、俺が疑問に思った事を質問したら、彼は大体快く答えてくれた。
彼が答えてくれたことを箇条書きにまとめると・・・
・相談所の地位はピラミッド状に上に行けば行く程人数が少なくなる。
・無論下に行けば行く程地位が下がる訳だから、権力も弱くなり上からの扱いが雑になっ
てくる。
・例外がない限り大体入所直後の地位は傘下。
・通常、五大副取締官になる迄十年、各部隊指揮官になる迄七年かかる。でも、大抵の場合皆其処迄出世するまでに死ぬ。
・・・との事。
其処迄聞いて聞き捨てならない単語が耳に届いた。
「えっ、『死ぬ』?」
「? 言ってなかったっけ?」
きょとんと首を傾げる雹さん。 そういえば言われたような気がする・・・。けど。
「対護神相談所って『相談所』とか名前してる癖に結構体張るんだよ。 僕も八年この仕事してるけど『暴護神駆除』で無傷だったことなんて殆ど無いし。 結構死者出るんだよね。 何時死ぬか分からないんだよ。」
「・・・成程、」
「まぁ生身の人間だからね。前にも言ったけど人間ってやっぱり如何しても護神より弱いんだよ。 例え銃とかで武装したとしても、其の事実は変えられない。 だから僕やなつひこみたいな『護神使い』は地位が上がりやすいんだよね。」
護神を持ってるか否か。其れで其処迄も優位さが変化してしまうものなのか。
なんだか喉に何かが詰まった様な_息苦しさを感じた。 其処からは雹さんとどんな会話をしたのか覚えていない。
ただ喉に異物感を感じていた事が鮮明だった。
かっ・・・かっ・・・かっ・・・
暗い廃墟に、俺と雹さんの足音がこだまする。 空を見上げると、分厚い鼠色の雲で覆われていた。太陽の光が差さないから昼なのに夕方に感じる位の薄暗さだった。
「あの、雹さん。此処では一体何が・・・?」
寒い空気に肩を縮こまらせながら尋ねる。 前を歩く白い髪が振り向いた。
「此処等辺にねぇ、居るんだ~。 主を殺しても尚存在する護神が。」
「はあ・・・、?」
にやり、といやらしく口角を上げる雹さんと対照的に、俺はぽかんと口を開けた。
_遡ること数十分前_
「ねー、二人乗りの移動機用意頼めるー?」
対護神相談所一階エントランスホール。雹さんが近くに居たスーツ姿の女性に声をかけた。 女性は「一四〇番 大型二輪自動車で宜しいでしょうか。」と確認すると、素早くバイクを一台手配してくれた。
用意されたバイクは、烏の濡れ羽を思わせるシックなデザインだった。女性が言っていたようにかなり大きめで、成人が二人が乗っても大丈夫そうな程のサイズ。
「うっしゃ、じゃあ行くぜ。うり君」
「あっ、はい。」
雹さんから渡されたヘルメットを見様見真似で着用すると、バイクの後ろの方に跨(またが)った。
「飛ばしてくぜ~! 確り掴まってろよ~~~!」
白い歯を見せて笑う雹さんの御腹に言われた通り手をまわす。彼の「Go!!」という弾んだ声と同時に、バイクは爽快に走り出した。
次第に其れはスピードを上げ、身体の横を鋭い風が通り過ぎていく。 バイクは住宅街を抜け商店街を抜け、人が少ない灰色の街へと向かって行った。
_そして今に至るのだが・・・
雹さんの言葉に咀嚼しきれない言葉が出てきた。
「・・・?・・・主を殺しても存在するんですか? 護神って。」
「うん。暴護神の九割そんな感じだよ。 唯一の自分の存在枠が消えてしまったから、自分が何かわからなくなって暴れまわってる状態って言ったら分かりやすいかな?」
「・・・成程、?」
思わずかたまる。 顎は力が抜けてだらりと垂れさがる。
唯一の存在枠が消えてしまった・・・。
何だか俺みたいだ。
俺も自分の居場所が無くなってしまった。 大切なものもひとも。全て。 心にぽっかり穴が開いてしまった気持ちになった。
この穴に当たり前にはまっていたものは、もう戻ってこない。復元することは、できない・・・。 暗闇に落ちた様な気分になる。
彼奴らもそうだったのだろうか。
「・・・暴護神(彼奴等)もそうだったのかな・・・」
声に出た。
「うり君・・・?」
顔を上げた瞬間、雹さんと目が合う。
「あ、何でもないです・・・」
厭二病っぽい発言だったかもしれない。慌てて訂正する。 雹さんは笑った_
「・・・優しいね。うり君は。」
_何処か悲しそうな顔で。 途端、咽喉がきゅっと締まって声が出なくなる。口にのりでも付いたように開かなくなって声が出なくなる。俺は何も言うことが出来なかった。
「あの、ひょーさ・・・」
数秒経った後、ようやく咽喉と口がいう事を聞いた。 慌てて彼の言った言葉の意味を問う。 しかしそれは言い終わる事も無い儘中断してしまった。
「クォオオオオオオオオオオオオオオオッ」
行き成り絹を引き裂くような鋭い咆哮(ほうこう)が耳を劈(つんざ)く。 途端、目の前の雑居ビルが紙の様につぶれた。 ぐしゃっと。音をたてて。
ぺちゃんこになったビルの後ろにいたのは・・・まるでミートスパゲッティに目が付いたような・・・モンスターだった。羽の様な物も生えていないのに空中に浮かんでいる。
生える麺を自分の手足の様に動かして周りの電柱やポスト_もっとも、廃墟なので誰かが使っているようには見えなかったが_を破壊していく。麺は鞭。当たったら間違いなく粉砕する。
・・・背丈は俺より低いのになんて破壊力だ・・・
鞭は縦横無尽に飛び回り、辺りを瓦礫の山に変えていく。 俺は足がすくんで其の場に直立する事しか出来ない。 足が言う事を聞かない。只横に震えるだけ。
もたもたしている内に、モンスターが叩き落した硝子の破片が上から落ちてきた。大きくて鋭い、当たったら間違いなく死ぬ_
「うり君!!」
「っ!??」
横から誰かに腕を引っ張られる。力こそあまり強くなかったが、ぼんやりしていた俺には引きずり込まれるのに充分だった。
俺の身体は其の儘引っ張られた方向に忠実に倒れる。
「大丈夫? うり君」
上からの声に反応して身体を起こした。 声の主は雹さん。 即座に俺の腕を引っ張ったのは彼だと、頭が理解する。
「・・・有難う御座います、其の・・・助けてくれて。」
おそらく雹さんが近くのビルの裏側に引っ張ってくれなければ、俺は今死んでいた。感謝の意を込めて頭を下げる。雹さんはどういたしましてと微笑むと、ビルの影から顔を出して、怪物の様子を確認した。 俺も見真似で同じようなことをする。
向こう側では_予想はしていたが_怪物が麺を振り回して近辺の物を破壊し続けている。 改めて俺はごくりと唾を飲み込んだ。
此れだと先に行けない・・・。
「此れ、かなり不味い状況ですよね・・・。」
ぼそりと呟く。雹さんはころりと否定した。
「否? 寧ろ好都合。」
「え?」
俺が疑問の声を漏らすと彼はにやりと不敵に笑う。
「探していた奴が自分から出て来てくれたんだ。 此れを喜ばずして何に喜ぶ!」
「・・・。」
・・・先刻雹さんが言っていた「主を殺しても尚存在する護神」って、此奴の事だったのか、?
「さーて、うり君。 君の相談は・・・『自分の護神を見つけ出したい』、だったっけ?」
「・・・はい・・・」
「ならやる事は一つ!」
そう雹さんの得意げな声が聞こえた途端、俺は身体をビル影の外にぽいっと投げ出された。 行き成り視界が一八〇度逆様になって、一瞬頭がパニックを起こす。
空中を身体が飛ぶ刹那、雹さんがビルの影からこちらに「がんばってね~」と手を振るのが見えた。
雹さんが俺をビルの影の外に投げたのか!?
理解と同時にい苛ッと来る。 しかし其れも矢張一瞬。俺は床に叩きつけられた。 身体の下敷きになった左腕が痛い。 こんな短時間で二回も地べたに倒れる事になるとは。
痛みをこらえて体を起こす。 倒れた途端、俺の頭から血の気がさぁあっと引いた。
あの怪物が上からぎょろりとした目で俺を見つめていたから。 勿論モンスターは俺を敵と判断し・・・麺を振り上げた。
こんどこそ死ぬ____。
俺は反射的に硬く目をつぶる。 麵の痛みを想像して身を固くした。
・・・・・・・・・。
覚悟していた痛みが何時迄経っても来ない。顔を上げる。
其処には_
半月前に出会った銀狼が居た
はい、一旦終わりー。
なんかいろいろと最後わけわからんくなったな。。。
著作権の侵害で今回の話は消されるかもしれない。そんときはもうちょっとマシなの作ります。
スパモン信者の人が此の話を読んでいたらおそらくコメント欄は大炎上を起こすだろう・・・・。
そんときはそん時で考えます。(楽観的莫迦)
じゃあマタネー(^.^)/~~~
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