テラーノベル
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注意喚起は1話にあり!
スタート!!!
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「…暇だな」
俺は病院生活を終えてアジトでくつろいでいた
ただ仲間たちが過保護過ぎて1ヶ月が経っても
戦闘に参加させて貰えない。
過保護じゃなさそうなイブラヒムや渋ハルに
もうよくね?
って言ってみたりしてみたが、2人ともに目をそらされ言葉をはぐらかされた。
帰って来るなりずっと俺の傍にいるから裏切ったという事は無いだろうが…
「ガチ何考えてんだぁ…?」
考えてはみるものの、いつもただの過保護で思考が止まってしまう。
帰ってきてしばらくは、とおこさんの事とかで
イジられたりしたが
命に関わった事なんだから
とお叱りをしたら全員が反省して、その時の事は誰も言わなくなった
まぁ未だにボスの女と言ってイジられるが
ガチャッ
そんな事を考えているとアジトの扉が開き鴉達が帰ってくる
いつもは帰りの挨拶をしてまた俺にだる絡みをしてくるはずが、なにか今日はソワソワしている
「…お前らなんか隠してんだろ?」
そう言うと全員から”隠してない”と大声が飛んでくる。
そこでなにか隠してると確信を得た
「んー…叶〜」
「なっ、なにぃ?」
「…」
目をじっと見つめていると気まずそうに目を逸らす。いつもの叶なら、なに?と言って笑って軽くあしらわれるだろう。
だけど今回は何も言わない
「…言え。正直に。」
「だからなにもっ…」
「ボスに歯向かうのか?」
ここまでなにか隠されると俺が不安になる。
ボスとしても組織内の情報は全て把握しておきたい。
絆ギャングと言われていても、本来裏切りも考えられる職業だ。
銃口を突きつけるには十分な理由だろう。
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僕、叶は命の危機に陥っていた。
今、ボスこと”葛葉”に銃口を突きつけられている。
恐らくそれは僕達がしている”隠し事”のせいだ
だが、何を隠そう僕達はボスにサプライズをしたいのだ。
「…てかとおこさんに申し訳なくね?」
とある昼過ぎ、ボスがリハビリに励んでいる中
そんな事を言い出したのは我らが着信音の
リモーネ先生だった
「申し訳ないって?」
「だってボスの事を俺らが守れてれば…とおこさんはこんな事に巻き込まれてなかったし…」
「…確かに?」
後から聞いた話だが、2人を攫ったのは
“フェアリーズ”
という半グレ無法者集団らしい
それにしては強くないか?と思っていたが
どうやら強いギャングやマフィアから追放された、ようは
異常者達
の集まりらしい。
そりゃあボスも反抗出来ない
だが僕達だって弱くわない。警戒していたら守れただろう。
本来ボスはギャングの核だ。僕達が守らなければ行けなかった
「って言ってもどうする?
俺は女の子の好きそうなもの分かるけど、
とおこさんが使うかって言われたらなぁ…」
「うーん…どうしようか」
みんなで頭を悩ませていると、エビオが口を開く
「食事に誘うとか?」
みんながそれを聞いた瞬間は賛成の色を見せるが、後から色々な思いが出てくる
葛葉じゃない僕らと食事は楽しいのか?
とおこさんはどんな物が好きなんだ?
ギャングが食事に誘うってどうなんだ?
それに
「ボス…嫉妬しそうだね」
「いやそれは思ったんだよなぁ〜!」
そう言ってまた頭を悩ませていると、にじさんじの後輩の叢雲カゲツが言う
「僕らでお金出して、一緒に行くのは葛葉さんでいいんじゃないですか?」
「カゲツ…」
「それいいじゃん!」
「それな」
「カゲツにしてはよくやったじゃん!」
「まじ有能!」
などの冷やかしかどうか危うい褒め言葉が飛び交う。
とうの本人はこんなに褒められると思ってなかったのか、戸惑いながら頬を赤くしている
「ここら辺でいいお店は…」
やっと今日チケットが取れたんだ。
お店の人はギャングだからか怖がってたが…
という事がありボスには伝えれてない
いや、伝えたくないのだ。
だが
「答えろ」
この状況はどうしたものか
僕1人の判断で言っていいのか、だけどここで死ぬのも無駄死にすぎる。
「わ、わかったよ…全員で話すから……」
「…内容によっちゃぶっ殺すからな」
銃を下ろして、どこか優しさがある声で話してくれる、無意識に上がっていた肩をガックリと下ろす
【…お前ら真ん中集合。】
ボスの声がいつもより重くて暗いものなのは
誰もがわかっていた
コメント
3件
今すぐとおこさん騙してアジトに連れてこうぜ!! サプライズはまだおわっちゃいねぇ!!