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分岐①〜両片想いの場合
どうしよう。どうしようどうしよう!
どうしたらいい?!
だってまさか、蓮とこんなことになるなんて思わなかった。
酔っ払って記憶失くして、蓮とエッチしちゃうなんてそんなこと。
メンバーで一緒に飲んでたのは覚えてる。でもその先の記憶が全然ないから、どうしてこんなことになったのかさっぱり分からない。
どうしよう。もう顔を上げられない。
「…佐久間くん」
そっと伺うような、蓮の掠れて小さい呼び掛けが聞こえた。
「ごめん、俺…全然記憶がないんだけど…きっと俺がいけなかったんだと思う。ごめん、佐久間くん…」
蓮が本当に申し訳なさそうに言うから、胸の奥がずきっと痛む。
違う。蓮が謝ることなんてない。だって絶対俺のせいだから。
俺が蓮のこと好きだから。
だから、酔った勢いで誘っちゃったんだ。きっとそう。
だからこそ申し訳なくて、余計に顔があげられなかった。
こんなことさせちゃってごめん。どんな相手だって選び放題の蓮に、男でしかも年上のメンバーと関係を持たせちゃうなんて。
ずっとずっと隠してきたのに、何でこんなことになっちゃったんだ?!
「本当に、ごめんね…」
俺が顔を上げないからか、蓮が更に申し訳なさそうに小さく呟いた。
違う、違うんだ! 蓮が嫌なんじゃなくて、合わせる顔がないだけなんだよ!!
まだ顔は見れそうにないけど、蓮が自分を責めるのは嫌だから。顔を隠したまま大きく首を横に振った。
「…蓮が悪いわけじゃ、ないだろ…」
「違うよ、絶対俺のせいなんだ」
「そんなわけないだろ! 何で蓮のせいになるんだよ!!」
何故か自分のせいだって言い続ける蓮に、思わず隠してた顔を上げる。目が合った蓮は思ったよりも真剣な表情で、じっと俺を見つめていた。
「きっと俺が、我慢出来なかったんだ。ずっとずっと佐久間くんに触れたいって、そればっかり考えてたから」
「…へ?」
「だからきっと、俺が強引に誘ったんだ。こんなことになるなんて…本当にごめん」
蓮は少し青褪めた顔で深く頭を下げる。俺は混乱した頭でその姿を呆然と見てた。
今、何て言った?
触れたかったって、誰に?
黙ったままの俺に怒っていると勘違いしたのか、蓮が更に謝罪を重ねる。
「…謝って済むことじゃないのは分かってる。気が済むまで殴ってもらって構わないし、近付くなっていうなら仕事で必要な時以外近付いたりしない。俺を許さなくていい。メンバーを辞めろとか佐久間くんが居なくなる以外なら、どんな償いでもする」
「え、ちょ…ちょっと待って」
何て返事をしたらいいか分からなくて黙ってる間に、蓮の中でどんどん蓮が悪者になっていく。
そんなこと、一言だって言ってないだろ!?
慌てて遮った俺の声にも、蓮は深々と下げた頭を上げようとはしなかった。
違う、謝って欲しいわけじゃないんだ。
「何で全部お前が悪いのが前提なんだよ! 俺から迫ったのかもしれないじゃんか!!」
「そんなこと有り得ないから」
「有り得ないって何だよ!」
「だって佐久間くんがこんなこと望むわけないから」
「だから! 勝手に決めつけるなよ!!」
頭を下げたまま言い張る蓮に、段々腹が立ってきた。
こいつ何でこんなに頑固なんだよ。
俺の気持ちなんて知らないくせに、勝手な事ばっかり言うなよ。
「俺だってずっと蓮に抱かれたいって思ってたんだから! 自分から迫るかもしんないだろ!!」
「……は?」
蓮が大きく目を見開きながら顔を上げる。その顔を見て、自分がものすごくヤバい発言をしたことに気付いた。
雫
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うさみみ
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コメント
3件
両片思い、沁みるぅぅ…🩷 どっちも望んでるのは同じ関係なのにすれ違ってて…最後に「は?」ってなるのたまらなく好きです(๑°ㅁ°๑)‼✧笑 語彙力なさすぎて変なコメント失礼しました🙇♀️
あああああ両片想いすぎる!!!😭💕💕 お互いが「俺のせいだ」って謝り合うの、切なすぎてもうダメだ…!! 特に蓮くんの「ずっとずっと佐久間くんに触れたいって」って告白、ここで来たか!ってなったし、最後の佐久間くんの「ずっと蓮に抱かれたいって思ってた」の叫びも最高すぎて声出たわ!!✨ 2人の気持ちが完全にすれ違ってるのもどかしいのに、でもその分だけ「両片想い」ってタイトルが刺さる…次の展開が待ち遠しすぎるよ〜!🌸