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『言葉で紡ぐ恋のライム』
〜マイクで紡ぐ恋の予感?〜
第7話 特別を貴方に
『きゃー!あれ一二三じゃない!?新宿のホストクラブfragranceの!』
『隣の子凄く美人…!悔しいけど勝てない〜!』
(流石ナンバーワンホスト…人気が凄い…。)
『子猫ちゃん達、ありがとう。この人は僕の――。』
『あー!』
『むぐっ!』
私は一二三さんの口を手で塞ぐ。
『す、すみません!失礼します!』
一二三さんの手を引いて走り出す。
裏路地
『どうしたのかな?麻里衣ちゃん。』
『貴方一応ホストなんですから!私のことを彼女だなんだ言ったら私が死にます!』
『ふふ、ごめんね。君とデートできるのが嬉しくて。』
『っ…。と、とにかく…今は同伴という設定でお出かけしてるってことでお願いします。』
『同伴…でも僕はありのままの僕とデートがしたいんだ。…スーツを着てる時点でありのままとは言えないけどね。』
『一二三さん…。分かりました、それなら一二三さんの家に行きましょう。』
『えっ?』
『家で映画見たり、ゲームしたり…。2人だけの時間を過ごしましょう。』
『…!』
一二三さんの手を引く。
(私はまだ一二三さんのこと何も知らない。
だからこそ、今日はホストじゃない貴方を今日は見たい。私の前では…無理させたくない。)
『やっぱ家は落ち着くわぁ。』
『スーツを脱ぐとほんとに変わりますね…』
『そっ?これが俺っちだからね。さて、じゃあなにしよっか。』
『そうですね、まずは……。』
(お腹も空いたし、お昼ご飯作ろうかな。)
キッチンに立ち、昼ご飯を作る。
『めっちゃ美味そうー!麻里衣ちゃん料理上手いのな!』
『小さい頃から両親は仕事でいないので私が妹に作ってたんです。慣れですね。』
『いいお姉ちゃんだなぁ。頂きます!もぐもぐ。うめー!』
(美味しそうに食べるなぁ…。)
ご飯を食べ終わり、ゲームをしたり映画を見たり、2人きりの時間を楽しんだ。
夜ご飯
『うん、えぇ。一二三さんの家で食べて帰るからそうね、22時には家に帰れると思うわ。』
ピッ。
蘭に電話をして夜ご飯の支度をしようとする。
『さてと、夜ご飯を…一二三さん、何が食べたいです…か…わっ!』
すぐ後ろから抱き締められる。
『麻里衣ちゃんって、無防備って言われない?』
『え?』
『夜になる前に男の家からは帰らないと…何があるか分からないんだし。』
『仮にも俺っち、男だし…。襲われたいの?』
『そ、そんなつもりじゃ――』
『その顔……説得力ないんだけどな。』
グイッ。
『好きにしても…いい?』
『ま、待ってくださ――。』
ドサッ!
床に押し倒され、身動き出来ない。
『今すげー妬いてんだよ…俺。夢野っちに……何されたの?』
『幻太郎さん…?』
『明らかに様子変だったし。ねぇ、どこまでされた?』
『っ…。』
(一二三さん…本気だ…。)
『…まぁいいや。今はホストじゃない俺が…可愛がってあげる。』
チュッ。
映画見たい
240
椎名
47
8
不羽@見る専に戻りたい……が…
119
『んぅ…っ。』
舌を絡められ息が苦しくなる。
『ひふみ、さ…っ。んんっ。』
息付く暇も与えない甘いキスに脳内が溶ける。
(流石No.1ホスト…上手い…っ。)
『ぷは…っ。』
『…クスッ。すげー気持ちよさそうな顔…。鏡で見せてあげたい。』
『はぁ、はぁ……っ。』
『……っ。』
(やっべ、このまま襲っちゃいそ…。)
『一二三…さん?』
ドクンっ。
汗ばんだ肌に赤く染った肌を見て鼓動が早くなる。
『……ごめんね。怖がらせちった。』
『…っ。一二三さん…。』
グイッと手を引く。
『っ、俺、女性恐怖症なんだけど…初めてなんだ。スーツなしでも…女の子と話せて触れられるのは。』
『一二三さん…。』
『だからこそ…他の人に渡したくない。俺だけの特別にしたい。』
『っ……。』
どうして、目を逸らせないんだろう。この人の事を……ほっとけないのかな。
『一二三さん。』
私は一二三さんの頬を撫でる。
『私はありのままの一二三さんもホストの姿の一二三さんも好きですよ。いつか、克服できます。私にできることがあれば言ってください。』
『麻里衣っち…っ。っ…ありがとう…。』
一二三さんが私を抱きしめる。
夜、一二三さんの家まで蘭が車で迎えに来てくれた。
『ごめんね、麻里衣っち寝ちゃったから抱っこして連れてきたわ。』
『おやおや、ありがとうございます。』
『麻里衣っち心配だわほんとに。無防備過ぎ。』
『それ程心を許してるんですよ。』
『え?』
『お嬢様は職業柄…誰かに頼ることを知りません。姫神家の長女として生まれ、探偵としての仕事も家のこともこなしてきました。異能の瞳こともあり、学校では孤立していましたが…。』
『麻里衣っちにそんな過去が…。』
『この続きはご自宅についたら話しましょう。皆さんにも聞いていただきたいので。』
『了解〜。』
次回
第8話 好きな人の過去の話
コメント
1件
ぷちさん、第7話読みました! 一二三さんのスーツ脱いだ姿と、デートの距離感の変化がすごく良かったです。特に「初めて女の子と触れられた」という告白には胸が熱くなりましたね…麻里衣ちゃんの優しさと芯の強さが光る回だったと思います! 続きの過去話も気になります〜!