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どうしても伝えたくて。でもなかなかくちからでなくて。出せなくて。君のふわふわな髪も、ライブに咲く一輪花のような笑顔も、白くてふわふわな肌も、かっこいい所も全部全部好き。でもどうしても、近づけなくて。理想はあるけど、今はただ甘えたいだけ。




「…ん〜。終わった〜……。」

「元貴の曲毎回むずすぎぃ……。」


「若井!お疲れ様…!…へへっ」


「……む……。」


可能ならば今ここで抱きしめたい。君の笑った顔を見ると力が抜ける。ほんとに花みたいに綺麗で繊細で、……。ほんとに人たらし。涼ちゃんと話したやつみんな堕ちてるし。ずるいよ、この人は。


「りょーちゃーん」


「あ、はーい。」

「元貴に呼ばれちゃった……また後でね。」


「……うん。」



後でがあるのが嬉しくてたまらない。


涼ちゃんはどんなわがままでも、聞いてくれる。ニコニコって。自分も辛いはずなのに。自分のことを後回しにして、人のことしか考えないのが。涼ちゃんだから。



「若井〜?来たよー。」


「いらっしゃい。」

「ごめんね夜遅くに。 」

「いいのいいの。」

甘えたい。

今日だけでいいから。

甘えさせて。



ぎゅぅ


「……若井……?」


「涼ちゃん……動かないで。 」

「ふりむかないで……。」

「……ふふっ……」

「若井くんは甘々モードかな?」

「……若井くんやだ。」

「じゃあ……”滉斗”……。」

「……//」

こんな僕でごめん。でもたまには甘えてもいいよね?。人の温もりが欲しいだけ。涼ちゃんの温もりが欲しいだけ。

「滉斗……おいで。」

「玄関じゃ寒いよ。」

「……ん……。」

「なんか飲む?」

「それとも食べる?」

「どっちでも……」

僕は涼ちゃんの腰に引っ付いたまま頭をグリグリしてみたりぷよぷよのお腹を触ってみたりする。

「ん〜そんなこと言ったってねぇ……」

「じゃーココア入れるか。」

「最近寒くなってきたでしょ〜」

「それで言うと…前ね道路にね猫がいたの。」

「それでね……」 


僕は涼ちゃんの訳分からないこと言ってることも好き。天然で、ほわほわ〜って。してる涼ちゃんが大好き。


「ん〜……涼ちゃん。」

「背中寒い。」


「じゃあこうしようかな。」

「よいしょっと。」


「ひゃっ……」


これってバックハグ……。ほぼ同じ身長だからなんかあれだけど……。やばい鼓動が早くなる。多分顔も耳も赤い。


「滉斗…。」


「ひぇっ……!?」


「猫舌だったよね。少しさまそうか。」



耳元で、言われるものだから、ほんとに心臓に悪い。なんか涼ちゃんの声男らしくていいなぁ……なんて。



「ソファ座る?」

「それともテレビの前の椅子に座る?」

「カーペットに座る?」


「……ソファにする。」


「毛布持ってくるね。」


「……やだ。行っちゃヤダ。」

「涼ちゃんといっしょ。」


「もー今日の若井ほんとに甘えん坊。」


「……ん//」


「今日泊まってく?」


「うん。 」

本当は滉斗って、呼んで欲しいけど、わがままは良くない良くない。

 


ブーブー


「あ、元貴からだ。」

「ちょって出るね。」


「ここでいいじゃん。」 


「じゃあここでいいか。」

「もしもしぃ……?」

「あ、うん。若井ここにおるけど。」

「そんなこと言ったってね……//」

「今日ね、若井甘々モードなんだよ笑」

「そうそう、ちょっと”可愛い”。」

「ん〜じゃバイバイ。」


「明日お休みになるってさ。」

「お仕事……、若井?」


「なんでそんな顔赤いん。」


「……//いま可愛いって……。」


「ホントのこと言うただけやし笑」


「……ずるいぃぃ!」

「ほんとに涼ちゃんずるい。」


「何が……!?」




「……ん、」

「涼ちゃんおやすみ……。」


「おやすみ甘えん坊の滉斗くん。」


たまにはこんなのもいいんじゃないかな。なんて。……、

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