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こんにちは!
数時間前に投稿したばかりなのにまた投稿します。書いて保存してあるものがいくつかあるのでゴールデンウィーク中に投稿できたらと思います。
注意事項
今回は暗い話です。
葛葉さんほとんど出てきません。
地雷さんや苦手な方はそっと閉じてください
この作品はご本人様と何一つ関係ありません
コメントをする際には批判ではなくアドバイスをしてください。
それでは楽しんでいってください!
叶さん視点。
僕は配信でも言うように最後は自分の手で終えたい。 綺麗なままで美しく散っていきたい。
それが子供の頃からの夢だった。
変わってると思う。変に大人びていて生意気だった自覚はある。でもそれは多分施設で育ったからだと思う。記憶がない、家族がいない、自分を必要としてくれる人がいない。
孤独で将来に希望を抱けないことはあの時の環境なら必然だった。
そんな僕は花が好きだった。綺麗で美しくて汚れを知らない花がこの世で一番のたった一つの希望だった。
そしていつからか憧れを抱くようになった。
僕もこんな風に綺麗になりたい、人を魅了したいと。そして僕は自分自身を磨き上げた。
肌を髪の毛を綺麗にして体型や健康にも気を配った。そして施設をでた僕はVTuberになり色々な人に愛され必要とされた。それでも僕は満たされなかった。ネットニュースや切り抜きで誰か常に悪口を言われている。
《こいつもうオワコンだろ笑》
《昔の方が好きだった。》
《気持ち悪くね、こいつ》
自分に言われているわけでは無い。そうわかっていた。それでも僕の知らないところでこう言う言葉や偏見や差別の目を向けられていることも分かっていた。でもそれでも良いと思っていた。あのコメントを見るまでは、
《叶のどこが良いの?全く魅力を感じないんだけど笑》
その時にはっきりと音を立てて何が崩れ落ちた。僕は綺麗になりたくて人を魅了したくて今まで努力してきたのに。魅力を感じない、お前は汚いそう言われた気がした。人生のすべてを否定された気がした。
でもそうだよなと納得してしまう自分に吐き気がする。必死になっていちいち落ち込んで馬鹿みたいに本気になって僕は何をしてるんだろう。どんなに頑張ったって必要とされないのに僕は、花にはなれない、どんなに取り繕ったて。
そして決めた最後は最後くらいは綺麗になりたい。美しく散りたいと。これ以上汚れてしまう前に。
それからしばらくしてユニットを組むことになった。相手は葛葉くんと言うらしい。
扉が開く音がして振り向くと一瞬で世界から音が時間が消えた気がした。
綺麗だ。
銀色に白混じり透き通ったの髪の毛。
赤くてまるで宝石のような目。
白い肌に長いまつ毛。
そして細い体。
全てに目を奪われしばらくその場から動けなった。
そうしていると葛葉くんからあのぉと声がかかる。高めのハスキーボイスだった。声も良いのかと全てに惚れ込んでしまった。
そんな葛葉は僕のチャンネル登録者数をすぐにぬいた。はじめの方は人見知りで僕がいなければ何も出来なかった葛葉が今は沢山の人に認められている。僕がいなくても配信をするしコラボもする。大会に案件にとにかく引っ張りだこだった。いつからかそんな葛葉に憎しみを抱くようになった。お前がいなくても良い。お前より優れていると言われている気がした。それでも葛葉は僕が一番だと相棒だと慕ってくれている。叶じゃなきゃだめだと言ってくれる。そのことにどうしようも無いほどの優越感を覚えている。自分より上の立場であるはずの葛葉が僕がいなければ僕じゃなきゃだめだと弱みを見せるのだ。こんなにも独占欲、加護欲を掻き立てられることはきっと他には無い。この感情が汚いことは分かっている。歪んでいることも綺麗な葛葉に似合わないほどの重いドロドロとしたものだということも。綺麗になりたい美しく散りたいと思っていたはずなのに今では真逆だ。
葛葉をこの手で狂わせたい、醜く散る姿を見てみたい。それが僕の夢になった。
「叶〜?どうした?」
そう言いながら首を傾げて聞いてくる葛葉に
『なんでもないよ、考え事』
『それよりも今日終わったら僕の家おいでよ、お前の好きそうなゲーム買ったから。』
と答える。醜い顔を仮面で隠しながら。
そんなことを知らない葛葉は笑顔で楽しみと喜んでいる。
ばかだなぁ葛葉は。
これからどうなるか知らないで。
でも良いの、その方が楽しいんだ。
僕もお前も。
もう僕は綺麗でいる必要は無いんだ。
だから待ってて葛葉。
僕がお前を狂わせてあげるよ。
僕がお前を壊してあげる。
この手で醜くしてあげるから。
もうちょっとだから待っててね。 『僕だけの葛葉』
はい!
ここまで読んでくれてありがとうございます。
えっとなんだこれは。
不穏系を書きたかったのにぐちゃぐちゃになってしまった。反省します。
いつかリベンジしたいと思います!
以上きい。でした(*‘ω‘ *)