「凪沙はどこで降りんの?」
「⚪︎✕駅だよ、朔は?」
「△⚪︎駅」
「寝るから着いたら起こして」
そう言いながら朔は私の隣で寝た。
よっぽど眠かったのだろうか、
もう寝息が聞こえ始めている。
てか私より降りるのが先だからって、
私を目覚まし時計代わりにするのは違くない?
そんなことを考えていると、
なんだかイタズラ心が湧いてきた。
そういえば朔の顔、どんなんなんだろう…。
そう思い、朔の前髪を上げた。
すると寝てたはずの朔と目が合う。
「何してんの?」
びっくりした…。
てか案外イケメンじゃん…。
その前にどうやって言い訳しよう…。
「前髪切らないの?」
「んー..いい美容室が見つからなくてさ…」
「切った方が、かっこいいと思うけど…」
そう私が呟くと
「へー…」
と興味無さげに返事すると
「あ、駅着いたから。また明日」
と電車を降りて行く。
やっぱり変な人…。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!