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Oraf‐Side
ドライブをしていたら、おんりーに言われた。
「ねぇおんにぃ、あの子、様子が変じゃない?」
おんりーが指さしたその子は生まれたての子鹿のようにおぼつかない足取りで
必死に走っていた。 おまけに服はボロボロ、靴なんか履いてもいなかった
僕はあまり気に留めず、前方を見つめ直した。ここは暗いなぁ、電灯つけたほうがいいって
ここの市長さんに言っとこ!
「あっ!!!」
その声にびっくりして慌ててブレーキを掛けた。
ガチャッ
「あ、ちょ、おんりー!!」
おんりーはどあをあけて飛び出していった。
そんな気にするほどのことか、、、?
後ろから黒尽くめの男たちがおんりーに近づく
「おんりー!行くな!!なんかヤバそうな人きとるって!!」
慌てて車から降りておんりーに駆け寄る。
「待て!お前ら誰だ!」
いや、そっちこそ誰なんや、、
「いやだ!僕は、、、、帰らない!!」
ダッ
あ、、、、ボロボロのあんな状態であんなよく走れるな、
「あっ!まって!」
「待てドズル!!!止まれ!!」
あの子、ドズルっていうのか、おかぁさん心配してるだろうな、
ダッダダダダ
「いくよ、おんりー」
泣きそうな顔をしているおんりーをクルマに乗せ、エンジンを掛ける
「ねぇ、おらにぃ、、、」
泣きそうなおんりー、葛藤する心、
あの子を拾ってどうするんだ、家では引き取れないぞ?
僕達は必ず家のルールを守らなければいけない、、破ったら、、
「おらにぃ!!」
「うるさい!」
「わかっとる、僕がなんとかするからおんりーは口出しせんといて」
「、、、わかった、信じてるからね」
なんとかする、その言葉の責任なんかどこにもなかった。
「うわああああああああああああああ!!」
叫び声、、、、、
はぁ、はぁ、、多分こっちの方だ、、
「おらにぃ!いた!!」
ドズルくん、生きてて、
「やっと見つけた、ドズルくん、、だったよね」
「おんりー、いきなりそんな話しかけたらこわがっちゃうでしょ!」
おんりーは物怖じしないなぁ、、
「大丈夫だよ、僕達と行こう!」
どっからどう見ても誘拐な気がするけどなぁ、、でもあの黒尽くめに渡すよりいいか、
「っ、、、、」
ギュゥッ
息が荒い、なにか持病があるのか?
「あっ、ごめん、強かった?」
「ひゅ、、、、っ」
、、ぜんそくか、、?
「っは、、、、っうぁ、、」
「ドズルくん、大丈夫?」
「ケホケホッ、、、かひゅぅっ」
「ドズルくん!」
一旦病院に行ったほうがいいな、
「おんりー、いくで、連れておいで」
力が抜けている、一刻も早く温かいところに連れて行ってあげないと、
「おんりー、その子に声をかけ続けて」
ここがきっと山場だろう、低体温症、足裏の出血、精神的ストレス。
ここで意識を落としたら終わりだろう。
「ドズルくん!」
「ドズルくん!」
声を掛けるおんりー、保険証のないこの子。
病院に行っても、、、、あ、あそこなら、
「ついたで、おんりー、ドズルくん」
「おらにぃ、、、この子、力が全く入ってないよぅ、、」
不安そうなおんりーの瞳には涙が溜まっていた。
「、、、、、、大丈夫、疲れて眠っているだけ、息もあるし脈も正常だよ」
そんなの嘘に決まってる。体温は低いし息も脈も弱い。
「先生!急患です!」
そう大声で叫び、診察室に入っていく。
「どうしました、、って、、、、おんりーとおらふ、こんなじかんにどうしたの」
この人は竜二さん、僕のいとこのお兄さんだ。
「、、、、助けて」
ドズルくんを抱えたおんりーが千切れそうな声を出す。
「見せてご覧、この子、名前は?」
「ドズルくんです、道で拾って、、」
「おらふ、いい加減人とものの区別くらいつけれるようになろうよ、、」
「うーん、、、、」
「おらふ、おんりー、結論から言うと、、、、」
ドズルくん、重い病気じゃないといいけど、、、
「軽い喘息、あとはどこにも異常はなかったよ、でも心のケアは必要かな」
やっぱり、なにか抱えてるんだ、
「おにぃさんたち、たすけてくれてありがとう」
声が震えている、竜二さんの後ろに、白衣の裾を掴んで離さないような隠れ方、
「お兄ちゃんたち、たのんだよ、ほら、おんおら兄弟!」
「おいで、どずるくん、おらにぃも、ほら!」
家で、、、引き取る、、、、?竜二さんはなにも知らない。
「大丈夫やで、僕も、おんりーもついとるから、」
おんりーも、わかっているはずだ、
「、、、、おらにぃ、、、、、、、」
「おんにぃと、、おらにぃちゃん、、???」
ドズルくん、、、、、、
「おらふ、、、、兄ちゃん、、」
僕、なんもできひんよ、、?
無力な僕には、、、、なにも、、、
「ありがとう、僕を助けてくれて」
その真っ直ぐな瞳に、僕の中で、なにかが弾けた
Aonri@ にゃ
ミクミクビー厶
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コメント
1件
おんりーとおらふ、いきなり飛び出してドズルくん助けに行くシーンがもう胸熱すぎた😭💕 ボロボロの状態で走ってたドズルくんの喘息発作、竜二さんのところに駆け込むまでの必死さが伝わってきてこっちまで息詰まるよ…! 「ありがとう、僕を助けてくれて」って真っ直ぐ見つめられておらふの心が弾けた瞬間、やばすぎて叫んだわ!! おんりーとおらふの兄弟の絆も尊いし、続きが気になりすぎる〜〜〜⋆♡