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今日は何故か仁人がとても可愛く見える、もち ろんいつも可愛いが何故か今日は別格だ
でもそう思うのは俺だけじゃ無かったみたいで
「仁ちゃーん!今日もかわええな〜」
「うるせぇ! 」
「えぇーひどいなー、でも可愛い!」
そう言いながら仁人に抱きついたところを見て俺の何かが「ブッチーン」と切れた音がした
俺は二人のところに駆け寄って言った
「なにしてんの?」
自分でもわかる
その声は俺がいつもメンバーに対して出すことのない低い声だった
「え?佐野さん?」
「今すぐ離して」
舜太はすぐに気づいたようだった
「ごめん…」
仁人からすぐに手を離し俺から逃げるようにメンバーの元へ走っていった
それは今まで俺が見せたことの無い威圧的な、いや仁人への独占欲の塊みたいな表情をしていたからだろう
一方仁人はと言うと頭に?マークを浮かべて俺がなんでこんな表情をしているのかなんでこんな行動をしているのか分からないとでも言うような瞳で俺を見ていた
その表情はとても愛おしくて仕方がなかった
こんな状況でも仁人のことを可愛いと思う俺は大丈夫なのか?と自分でも思う
「佐野さん?どうしたの?」
「どうしたの?ってほんとにわかんない?」
「わかんないから聞いてるんだけど」
「舜太に抱きつかれてたじゃん」
「それがどうしたの?いつもの事でしょ」
「いつもの事でもいつもの事じゃないの!!」
「ほんとにどうしたの?」
「わかんないならいい」
そう言って元の定位置に戻ろうとしたその時仁人が俺の手首を掴んで無意識の上目遣い、でも真剣な目をして言った
「勇斗、言って」
そういう時に勇斗って呼ぶのほんとずるい
「、、と、、、した」
「ん?」
「嫉妬したの!」
「嫉妬?」
「そう!!いつもはメンバーがいるから我慢してるけど今日は我慢できなかった、仁人今日なんか可愛いから舜太に抱きつかれてたし、いつも抱きつかれてるけど、、」
「仁人に触れていいのは俺だけなのに仁人は俺のなのに」
「俺ものじゃないんだけど、」
「わかってるけど仁人は俺のなの!俺以外触れちゃダメ」
「えーそうなの?」
「そうなの!俺だけのものだから」
仁人は呆れたように、いいや俺を愛おしそうな目で見ながら
「そうですね、俺は佐野さんのものですよ」
やっと言ってくれた
「ほんと?」
「うん、ほんと」
「じゃあ今日はずっと離さないから」
「今日は」じゃない、本当はずっと仁人のこと離したくないだって俺のだもん
他の誰にも仁人を触れさせたくないし仁人が触れるのも嫌だ全部俺だけの特権がいい
それが例えメンバーでも、例外じゃない
でもこんな事を言ったら仁人は「重い」って言うんだろうな
「そう言ったからには責任取りなさいよ」
「え? 」
思ってもみなかった発言に俺はつい間抜けな声を出してしまった
「俺も今日ずっと勇斗のこと離さないからどこにも行くなよ」
声はいつもより少し低めで、でも落ち着いていて、穏やかさがある声をしていた
そして微笑むような表情の中に漢らしさもあった
こういうとこだ俺が仁人に惚れたところ、油断している時に漢を見せてくるあたりほんとにずるい
でもこういうとこが後輩からも尊敬され、愛されるところでもあるんだろうな
でもやっぱりその顔もその声も何もかも全て俺だけに見せて欲しい
仁人を前にしてそう思わない方がおかしい
「当たり前仁人から離れるわけないじゃん」
「そっか」
離れるわけないそれは間違っている正式に言えば「離れられない」が正解だ
でも俺をそうさせているのは仁人だ
だからこれからもずっと責任を取ってもらうぞ
俺が仁人の全てを手に入れるまで
覚悟しとけよ仁人
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