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私は、ゆいはが開けてくれた扉から中に入っ((
「ひ〜よ〜り〜〜、ちょ〜ど良かった〜!ね〜、パパとママ、どっちが悪いと思う〜?」
この、とても情けない声を出しているのは私のお父様の如月ひろと
「お父様…説明して下さらないと分からないのですが……」
「あっ、そっかそっか、忘れてた。実はね、─────」
お父様は少しどころか、とても抜けている。昨日だって、部屋の鍵をかけ忘れて強盗とかに入られるし、何も無い所でよく転ぶし……いや、それはただの老い……かな?
……とにかく、色々な場所でドジっぷりを発揮してる。
…えっ?侵入した強盗らはどうしたって?
ご安心を、ゆいはがまとまって警察に届けた……らしい。
「────と、言うことなんだよ〜。」
やばい、ぜんっぜん聞いてなかった。
と、とりあえず……
「……それはお父様が悪いと思います。」
「やっぱり、ひよりはママの味方よね〜」
ニコニコの笑顔で私を見つめているのが、如月ミライ、私のお母様だ。
「ひ〜よ〜り〜、」
お父様が今にも泣きそうな声で私の名を呼ぶ。……一体、お母様はお父様のどこに惚れたのでしょうか?
「……お話し中のところ大変申し訳ありません。朝食のご用意が出来ました。」
「ああ、すまないね。ゆいは君、お願い出来るかな?」
「かしこまりました。旦那様」
私は何気なく壁に掛かれている、時計に目を向ける。
時計の針は、7時10分を指していた。
テーブルクロスの上に朝食が置かれ終わる。
「ゆい、もう一度聞くわね。毒は入ってないのよね?」
私は、隣にいたゆいはに聞く。
「……お医者様を呼んでおりますので、たとえお嬢様がお倒れになられても大丈夫でございますよ。」
……当回しに「毒は入っております」って言ってるわね。この執事
……まぁ〜良いわ。食べましょ
フレンチトーストを口に運ぶ。とてもフランスパンとは思えないぐらいに柔らかく、噛むたびに甘い卵の液が口いっぱいに広がる。
一言で言うなら、めっちゃめっちゃ美味しい!幸せ‼️
また作って貰おう!!
……って、あれ?毒入ってない?なんで?たしかにゆいは、毒入ってるって当回しに言ってたよね?
……まぁ〜細かいことはいっか‼️
私は再びフレンチトーストを頬張った。
朝食を食べ終えた私は部屋に戻ろうとゆいはに声をかけるが、
「ひより、ごめんな。少しゆいは君と話があるんだ。」
お父様が申し訳なさそうに言う
「分かりました。では私は、部屋に戻ってますね。」
そう、お父様に言って私は扉の方に向かう。
向かっている最中、お母様が私の方に来て、耳元で
「ひより、気おつけてね。」
そう言ってお母様は、口元に人差し指をかざした。
「?…!」
私はコクンッと頷いた。
扉の方に行くと、ゆいはが扉を開けて待っていた。扉をくぐって少し歩いた瞬間、
ズテッ‼️
転んだ。何も無い所で、
「クスw……大丈夫ですか。お嬢様?」
顔を上げると、佐原さんが手を差し伸べていた。
「佐原さん……もしかしなくても見てた?」
「いえ、なんのことだか」
私は佐原さんの手を掴んで立ち上がった。軽く乱れた服を直して佐原さんの方を向いた。
「おはようございます。お嬢様……お怪我がなくてなによりです。」
「おはよう、……って、やっぱ見てたじゃない。も〜、いま見たことは忘れて!2人だけの秘密ね?」
「承知しました。……ところでお嬢様、ゆいは様とご一緒ではないのですか?」
どうやら、いつも出歩く時に隣に居るはずのゆいはの姿がなく不思議に思っているようだ。
「お父様がゆいと少し話があるっと言って今は私一人ですけど……もしかして、ゆいに何か用が?おそらく、お父様のお部屋に居るかと……」
「いえ、ゆいは様にこれといった用はございません。お心ずかいありがとうございます。……所でお嬢様、お部屋へお戻りでございますか?」
「ええ、」
「では、わたくしと一緒に参りましょう。わたくしもちょうどそちらの方に用がございましたので……」
「佐原さんって、なんでゆいのことゆいは様って呼ぶの?」
「ゆいは様は執事長であられますから当然、尊敬の意を兼ねてそうお呼びしております。…それと、…いえ、なんでもございません。」
「え〜気になる〜」
「ふふ、内緒でございます。」
「内緒か〜……ね〜佐原さんって、家族や大切な人って、いる?私達以外に」
「…家族でございますか?…いえ、おりません。ですが…この命に変えてもお守りしたい人はおります。」
それが誰なのか言いたかったが、タイミング悪く、私の部屋に着いてしまった。
佐原さんと別れ、自分の部屋に入る。
「………まぁーいっか、早く着替えよ。」
着替え終わって鏡の前でクルクル回り終えて、………35分後
コンコンッ