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「はぁ…」
教室につきため息を吐く私
「聞かれてなくてよかったな」
そう小声で呟く
『なんか暗そうな顔してんじゃん』
「あ、綾乃!そんなことないよー?」
この人は綾乃静香、なんとなく友達になってなんとなく一緒にいる中だ
特に裏を見せてるわけでもない
『そう?なら別にいいけど』
「なになに〜?心配してくれたの?」
『…』
黙々と本を読み始めた
いじりがいのない真面目な子だ…
『はーい、みんな席に着け〜』
「え〜、いやです!!」
『廊下立たせてやろうか?』
「ちぇ〜」
毎日ほとんど恒例のやりとりだ
コンコン
誰だろう…そう思い扉側を見て見たら
生徒会の[西沢 優名]会長だった
〔失礼します〕
そう会長が言い、先生と話を始めた
あの会長嫌なんだよ、名前と違って厳しいし…
問題行動の1つもできないね
まぁしちゃいけないけど…
〔あと柊木さん、ちゃんと勉強してくださいね?〕
少し睨みながら1番前の席の
私に聞こえるぐらいの声でそう伝えてきた
成績や少しの問題行動でマークされているのだ
といっても中学生レベルのものなんだけどな…
きっと今私は嫌そうな顔をしているだろう
『なんかマークされてたね柊木』
「綾乃もきこえてた!?」
『うん、私隣の席だし』
「ほんとタチ悪いよね!!」
少し怒りながらそう言う
『そう?確かに性格は少し悪いけど』
『生徒会長として真面目にしてんじゃない?』
「否定から入らないでよ!!」
ケラケラと笑う綾乃をみて思う
笑い事じゃないぞおらぁ!
「あ、もうお昼か〜食堂行かないと!!」
『ん、ついてくよ』
『あ、柊木だw』
『あいつのキャラウザイんだよな』
『いやそれな〜w』『成績も全然だし』
『問題行動ばっかだしw』
「…………」
『どうしたの柊木、こんなんに気にしてんの?』
「いやいや!気にしてないよ!!w」
エスパーかよ、まぁ幼なじみではあるけど
『そうは見えないけど?』
「本当だしぃー!」
『別に悪口言いたいだけでしょ』
「そうだそうだ!!」
『問題行動なんて子供かっ!?ってレベルだし』
「綾乃の言葉の方がイラつく」
『はいはいごめんねー』
「もういい、私今日屋上で食べる」
『立ち入り禁止だぞ?それに食べる物は』
「売店で買う!!」
『はーい、いってらっしゃい』
「はぁ…」
「いくら生徒会長でもいいすぎちゃったかな…」
「睨んじゃったし…」
うぅ、どうしよう…
ガチャ
扉を開けたそこには生徒会長がいた
「えっ、生徒会長!?」
〔ひ、柊木さん!?〕
〔…なぜここにいるのですか〕
「生徒会長こそ!ここ立ち入り禁止ですよ!!私は前科があるからいいけど…」
〔前科があればいいってものではありません!〕
「でも生徒会長なんでいるの?校則違反だよ!?」
〔…たまに疲れた時や不安な時に来るんですよ、バレないように〕
「生徒会長も疲れるんだ!?」
〔そりゃあ疲れますよ、私をなんだと思っているんです?〕
「厳しい人」
〔酷いですね…〕
「てか独り言…聞こえてたんだけど…」
〔…聞こえていましたか〕
「そりゃもうバッチリ!!」
「なんか普段の生徒会長とは違って弱々しかったね」
〔それは…その…〕
〔言うのは厨二病みたいで少し…いやめっちゃくっちゃ嫌ですが〕