家まであと少しのところで車から降りる
そして平然と隣を歩くグカ
🐣「まだ僕何も言ってないんだけど、···」
🐰『ん?ヒョンに拒否権はありませんよ』
この頑固うさぎが。
🐣「はぁ···ま、いいんだけど···今家物が散乱してるだよね、」
🐰『いつもの事じゃん。』
🐣「···そっか、」
そろそろ僕の家に着く
🐰『···あ、お酒買えばよかった』
🐣「お前僕をなんだと思ってる??」
🐰『酒豪···』
🐣「よく分かってんじゃん。」
バシッと背中を叩いてやると
🐰『馬鹿力···』
なんて言うから胸倉を掴んだ
🐰『わっ···ちょっ!ホントのことじゃん!』
🐣「言い方考えてよね、」
無事僕の家まで着き
扉開け
2人で中に入る
🐰『うわ、花瓶も割れてるし···写真立てもっ!』
🐰『こないだ僕が掃除したばっかなのに、』
🐣「···きれいは長続きしないからもうやめた。」
ドサッと大袈裟にソファに腰掛けると
隣でぐかも腰をかけていた
🐣「···お茶淹れよっか、」
と立ち上がるがグカに腕を掴まれて
押し倒された
🐣「ぅわっ、ちょっ···」
🐰『ヒョンいつもならそんな事しないじゃん、』
🐣「!」
🐰『今日も忘れてたいんでしょ、あの人の事。』
🐣「···うん、」
あの人とは昔僕が付き合ってた恋人の事だ
僕からの一目惚れだった
猛アタックしてようやく付き合えたけど、
“ごめん、ジミナ。俺とお前じゃ合わない”
と呆気なく振られてしまったのだ
でも、時々思い出してしまう彼と過ごした日々を。
そういう時かこうやってグカと身体を重ねている
🐣「···ねぇ、グカ」
🐰『ん?』
🐣「今日は···ごめん、そういう気分じゃない、」
🐰『···そっか、ㅎ』
手を差し出し
僕を起き上がらせてくれた。
ほんとにグカには感謝しかない。
ずっと悩んでた時一所懸命励ましてくれたり
温かいお茶をくれたこともあった。
🐣「···ありがと···ッ」
声が震える
あぁ、僕はダメなヒョンだ。
🐰『!、ヒョン···大丈夫だから。』
何かにふわりと包み込まれた
それがグカだということに気づくのに
数秒時間が掛かった。
🐣「ごめんっ···ね、いつも迷惑かけて···ッ」
🐰『迷惑なんて一つも思ったことないよ。』
嘘つけ、
本当はきっと思ってるはずだ。
めんどくさいヒョンだもん。
我慢させてるだけなんだ、
🐰『ヒョン、僕ほんとに思ってないからね』
🐰『大好きな人だもん。』
グカの発言に驚きを隠せなかった
いつも好き好きとは言ってくれるけど
今回は少しいつもと違う感じがしたから、
🐣「···え?」
🐰『···大好きだよ、ヒョン。』
🐰『これからもずっと、』
🐰『例えヒョンがあの人の所に行こうとも、』
驚いてる僕を置いて淡々と話すグカ
🐣「ま、待って···!!」
🐰『ん?』
🐣「僕のこと···好きなの、??」
🐰『あはㅋㅋ、だからそう言ってるじゃんㅋ』
🐣「あ、え···」
🐰『初めて会った時から、ずっとヒョンだけを好きでいたよ』
真っ直ぐな瞳が僕を捉える
今僕はどんな顔をしているだろうか、
🐣「···何それっ、ずるいよッ···、」
🐰『え?』
🐣「そんなん言われたら···意識しちゃうじゃん、」
グカを睨みつけたのが
余程面白かったのかゲラゲラ笑い転げるグカ
むっ···なんだよ、
🐰『···いいんだよ、そのまま意識して。ㅎ』
うわっ、こいつ···こんな顔もできるのか、
ずるい男だ、
🐣「前言撤回!しないから!」
また睨みつけ
寝室に逃げ込む。
“あ、ひょーーん!”と聞こえるが無視した。
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