pr視点
昼休み、校舎裏。
俺は、ふうっと小さく息を吐いた。
pr …..何やってんだろ、俺
俺は壁にもたれかかりながら、空を見上げる。
ぽかぽかとした春の陽射しが降り注ぐのに、俺の心は落ち着かなかった。
tg 先輩、ここにいました!
明るい声とともに駆け寄ってきたのは、後輩のちぐ。
少し息を弾ませながら、笑顔を向けてくる。
tg またサボりですか?
pr サボりじゃねぇよ。…….ちょっと、考え事してただけ
ちぐはそんな俺をじっと見つめたあと、隣に座り込んだ。
風がふわりと吹いて、ちぐの前髪を揺らす。
tg 何考えてたんですか?
pr 秘密….
ちぐはむっとした顔をして、頬を膨らませる。
俺はそんな様子に思わず笑ってしまい、ちぐがさらに不機嫌そうに眉を寄せた。
pそんなに知りたいのか?
tg そりゃ、気になりますよ!
俺はちぐの髪をくしゃっと撫でた。
ちぐが驚いたように目を瞬かせる。
pr じゃあ、教えてやる
ちぐの顔が、近い。
心臓が高鳴るのを必死に誤魔化しながら、俺は小さく囁いた。
tg お前のこと、考えてた
その瞬間、ちぐさの顔が一気に赤く染まる。
その反応が可愛すぎて、俺はもう一度くしゃっと髪を撫でた。
あと0.1歩。
もう少し踏み込めば、関係が変わってしまいそうでーーだから、今日のところはここまで。
pr 昼休み、そろそろ終わるぞ
何事もなかったように立ち上がる俺に、ちぐさは少しだけ頬を膨らませたまま、そっと自分の胸に手を当てていた。
コメント
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さいこぉっ✨️✨️続きも楽しみにしてるねっ!