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僕達がここに来て、何日経っただろう。
全然止みそうにない発砲音。
負傷して亡くなる人もいれば、栄養失調で亡くなる人も…
ヒョンもそうなってしまわないか、毎日心配でたまらない。
ヒョンに怒鳴られた時から、僕らは一切口を聞いていない。
正直、僕の心も折れかけていた。
ヒョン達に会えない寂しさと、怖い光景を見るのが辛かった。
でも、それ以上に
昔からヒョン達が苦しむのを見るのが怖かったけど、今はもっとテヒョイヒョンが苦しむのを見るのが辛かった。
ヒョン達に顔向け出来ないよ…
僕は、前みたいに近くではなくて、遠くからテヒョイヒョンについて行くようにした。
近くにいたら、ヒョンが嫌がっちゃうと思うから。
すると
テヒョイヒョンが歩いている先に、何かボタンのような物が見えた。
すぐに分かった。
あれは…
“地雷”だ。
🐰「ッ!」
僕は、ものすごいスピードで走り出した。
テヒョイヒョンの所へ、全速力で走った。
🐰「テヒョイヒョンッ!ダメッ!!」
ドンッ!
🐯「うわっ!」
僕がテヒョイヒョンを手で押し退けた。
次の瞬間
カチ
ドガーンッ!!
大きな爆発音と共に、辺りが煙に包まれた。
ドサッ…
僕の視界は、地面へ落ちた。
辺りには、血が飛び散っていた。
🐯「あ、ぁ…」
テヒョイヒョンが、目を潤ませている。
🐯「グガッ!!」
テヒョイヒョンが、地面に膝をつき目から涙をこぼした。
僕は、体の感覚がほとんどなかった。
あるのは、痛みだけ。
🐯「グガッ!何でッ、僕なんかッ。グクを傷つけたのにッ…」
テヒョイヒョンが、僕のほとんどない体を抱き上げる。
ヒョンの触れている部分だけ、暖かく感じた。
ああ、そんな顔しないで…
ヒョンが泣いてるのを見ると僕も悲しくなる…
🐯「何でッ…」
🐰「良かっ、た…ヒョン、に…生きてほしかった、から…
ヒョンが、怪我しなくて、良かった…」
呼吸のほとんど出来ない状態で、僕は続けた。
🐰「ヒョン…僕…ヒョン達に、出会え、て、良かった…
僕の、大事な家族、を…ヒョン、を…守れて、良かった…
出来る、こと、なら…みんなで、帰って、LIVEして…ジンヒョン、と…ホソギヒョンが、バカな話、沢山して…ユンギヒョン、が、呆れたような反応して…僕らが笑っ、て…
そんな日々で…それだけで、幸せ、だった…」
🐯「僕もだよッ…グガッ、だから、一緒に帰ろッ?家族の、ヒョン達に会おうよッ…
一緒にさッ…」
テヒョイヒョンは、力強く僕を抱きしめてくれた。
🐰「ヒョン…泣かない、で…僕、は…あなたの、笑顔が大好きで、す…
帰り、ましょう…
僕らの、家、へ……」
🐯「ぐ、グガッ?ねぇってばッ!返事してよッ!
僕ッ、まだごめんねって言ってないよッ、酷い事言ってごめんねって…
ジミナもグガもッ僕を置いていくなんてッ酷いよッ…」
ありがとうヒョン…
僕は、幸せな弟です。
6人の、大好きな兄達に出会えて良かった。
願う事なら、もっと居たかった…
ギューってしてほしかった…
大好きなヒョン達に…
これ以上、不幸が訪れませんように…
“グガ、行こう!”
はい、ジミニヒョン。