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🌷最終話カウンセリングの必要性
ミリアは徐々に薬を減らしてティアの様子を見た。
ティアには自分の思考が少しずつ聞こえるようになった。
「お話したいことがあるのですが、よろしいでしょうか?先生」
ティアは薬が切れて再び幻聴の恐怖にさらされるのが恐くてミリアに静かに話しかけた。
「はい、どうぞ」
ティアがそんなふうに自分から話すのは珍しいことだった。
「わたしが幼い頃幻聴はわたしに読めない文字があると出てきて責めるようになった声から始まったのです、だからわたしに思考が戻れば再び聞こえるかも知れない、でもカウンセリングでお話をしていると幻聴が和らげられるんです、ずっと音声言語なんて精神力の弱さだとしか思っていなかったけど、わたしは両親のように知性が強くないんです、だからこれからもわたしの話を聞いてくださいますか?」
ティアの幻聴が再び聞こえるのを防ぐにも、行動による心の力の発動を防ぐにも、もうそうするしかないのだろうとティアは思っていた。
「わかりました、いつでもわたしがあなたの話を聞きます」
ミリアがそう答えてくれた。
ティアが好きなようにいくらでもミリアにお話を聞いてもらえることで、幻聴は消え去ったかのようだった。
精神的に弱いティアは普通の場所ではやっていけないが、今は施設でお話をすることで穏やかに暮らしている。
外出許可も出て、昔のように家族旅行に行ったり、職員が付き添って買い物に行ったり、楽しいこともある生活を送れるようになった。
ティアは言葉を疎かにしてきたことは反省して、心と言葉に折り合いをつける道を見つけられたのだった。
ERINEKO
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コメント
3件
ああ、読み終わりました……。第16話、最終話なんですね。 ティアが「わたしは両親のように知性が強くない」って自己評価するところ、胸がぎゅっとなりました。でもそのあとで「だから話を聞いてほしい」とミリア先生に伝えられたのが、すごく大きな一歩だなって思います。薬を減らすだけじゃなくて、カウンセリングという“対話”で折り合いをつける道を選んだティアの強さが、静かに沁みました。 穏やかな終わり方で、じんわり温かい気持ちになりました。お疲れさまでした、ERINEKOさん🌷