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袋から出した物は……..
だった
瑞薫(ほら、明日と明後日花火大会でしょ?
ちょうどいいタイミングかなって
横浜スパークリングトワイライト
「海」と「港」に親しむ場を作りたいという思いから開催された花火大会
3000発の花火が楽しめるとても大きな花火大会
瑞薫はこのタイミングを図って、横浜に戻って来たのだ
※https://sp.jorudan.co.jp/hanabi/tag/%E6%A8%AA%E6%B5%9C%E3%81%AE%E8%8A%B1%E7%81%AB/(横浜市で行われる花火大会-ジョルダンの季節特集)
から参照
蛍光灯の光に当てられて、簪がきらきら光っている
でも彼らは、その倍以上の光を瞳に宿して、浴衣を眺めていた
瑞薫(流石京都って感じ
布地がしっかりしていて解れないし、厚っこそうだけど案外涼しい
花火大会にピッタリだなって
国木田(まるで仕込んだかの様な言い方ですね
瑞薫(当たり前でしょ
この為に態々、後1週間もかかる仕事を3ヶ月で終わらせてきたんだから
それに、皆んなに合う柄をオーダーメイドしたし
ちょっとだけ強気で言ってみた
3ヶ月、確かに花火大会の為に早く仕事を終わらしたけど、もう1つ理由がある
皆んなに、会いたかったからだ
瑞薫にとっては恥ずかしいことで、口に出して言うのはちょっと躊躇ってしまう
でも彼女にはイタズラ心がある
躊躇った後で彼女はこう思った
「あんまり照れたりしない私が赤面で言ったら、皆んなどんな反応をするんだろう?」
と
瑞薫(ぁ……あと、み、皆んなに….ぁ..会いたかったか….ら
皆んなポカーンとした顔をしている
面白すぎて、今にも笑ってしまいそうだ
だから私は、唇を噛んで笑いを堪えていた
血の味がする
笑わないようにと考えるだけで精一杯だった私は、演技をすることを忘れていた
約10秒間の沈黙を破ったのは乱歩さんだった
乱歩(瑞薫
笑みが溢れてきてるよ
乱歩さんのその言葉の後、瑞薫は声を出して笑った
______________________
笑い死ぬんじゃないかと思ってしまう程、笑い続けたあと、「皆んなの呆けた顔、めっちゃ面白かった」と笑顔で言った
瑞薫(騙してごめんね
皆んなの反応が見たくって
会いたかったっていうのは、嘘じゃないから
そう慌てて取り繕う彼女は心の中で、言わなきゃ良かったと後悔をしていた
笑いの絶えない探偵社
それでも夜は、しんみりとした空気が、部屋中を纏っている
その日の夜
瑞薫(夜闇はなんだか私と似ている気がする
出窓からカーテンをめくって、月に照らされる下町を眺めていた
朝になるまで行き場がなくて、ずっと彷徨い続ける。
目印は月だけ
その月は、私にとっては異能力のようだ
瑞薫(………どうしても、思い出せないなぁ
謎だらけな彼女は、もっと謎に包まれた、「過去」を探っていた
異能でも見つけることが出来ない
時の狭間に置いていかれた、1つの記憶
その記憶を見つけることが出来るのだろうか?
〜I’m sure you can find it〜
「きっと見つけられますよ」
突如聞こえたその声に、少しだけ救われた気がした
主(だんだん、瑞薫ちゃんの秘密が明らかになってきましたね
𝕟𝕖𝕩𝕥➯➱➩「That suits」
お楽しみに〜