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愛執の檻

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愛執の檻

3 - ⑶ 愛してるのに

♥

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2025年02月26日

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「僕だけを見て、僕だけを愛して……それが君の幸せなんだから」

︎ ︎︎︎︎︎

囁かれる言葉に、貴女はただ息を詰まらせた。

夜臣の腕は強く、けれど優しい。まるで、決して手放すつもりのない大切な宝物を抱きしめるようなーーそんな感触だった。


「……違う……そんなの、違うよ……」


消え入りそうな声で、貴女は否定する。こんな愛し方、間違ってる。普通じゃない。

だけど、そんな言葉は夜臣には通じなかった。


「違う? 何が?」


夜臣は微笑んだまま、貴女の頬に指を這わせる。

涙が零れそうな瞳を見つめながら、そっと、指の腹でその端をなぞった。


「僕はね、君のことを世界で一番愛してるよ。君のことしか考えられないくらい、大好きなんだ」


「……でも、だからって、こんな……っ」


「こんな、って? 君を閉じ込めたこと?」


夜臣は小さく笑う。


「だって、仕方ないよ。君が、僕のそばにいてくれないから」


「私は……夜臣が嫌いなわけじゃない……でも……っ」


「でも?」


「こんなの……怖い……っ」


絞り出すように告げた瞬間、夜臣の瞳が揺れた。

一瞬、傷ついたような表情を浮かべ、そしてーー


「……そっか、怖いんだね」


ふっと笑みを深める。


「大丈夫、すぐに慣れるよ」


甘く、優しく、狂気に満ちた囁きだった。

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