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おかしい。絶対におかしい。
学校を出て 私たちの目の前に広がったのは、
クリス「………遊、園地…?」
遊園地だった。目の前の光景に、驚き立ち竦んでしまった。
エーベル「……スーちゃん、大丈夫~…?」
しばらくして、ベルに声をかけられ 我に返ると、ベルが心配そうに私の顔を覗き込んでいた。
クリス「だ、大丈夫だよ。出口を探そう。」
ミア「そうね、行きましょ。」
クリス「………おかしい。絶対おかしい…。」
遊園地なので入退場門がある。だから、塀に沿って歩けば出口に着けるはずだった。
まず私たちは塀に行く為にアトラクションの前を横切って歩いた。でも、いくら歩いても塀にたどり着けない。それどころか、場所がループしていた。
ミア「そんな………。もう、出られないの…?」
エーベル「……………………………。」
ふと、前に視線をやると、大きな人影のようなものがこちらに近づいて来ている。
全身を、恐怖が駆け巡った。「アレに捕まれば、終わりだ」と。
クリス「逃げないと……。」
頭では分かっている。逃げないと、待っているのは、”死”。
気付かれたのか、大きな人影はものすごい勢いでこちらに近づいてくる。
そこでやっと、身体が動いた。
クリス「逃げるよっ!!」
そこからは無我夢中で走った。焦っていて、何故か学校に戻ってきた時には、絶望した。
二人でロッカーの中に駆け込み、大きな人影がどこかにどこかに行ったところで安心して力が抜けた。
クリス「はぁ………。良かった、助かった。」
ミア「……………。」
ロッカーから出て、あることに気づいた。
クリス「…………………ベルは、どこ…?」