この作品はいかがでしたか?
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~登場人物~
主人公:
〇上原咲良(ウエハラ サクラ)18歳:rainbowメンバーで笑顔が一番が合言葉の黄色役。主人公で愛称は咲ちゃん。上原の推しでもある西の彼女。
主人公の相手役:
〇西優秀(ニシ マサヒデ)20歳:学生でモデルの大学生。上原のファンで彼氏。
他rainbowメンバー(関係者含む):
〇西川有希(ニシカワ ユキ)17歳:食いしん坊な紫色役。愛称はユキリン。
〇森山嬉々(モリヤマ キキ):18歳:何かと気が利く緑色役。愛称は魔女。(某ジブリ作から)。
〇江原玖瑠美(エハラ クルミ)19歳:チーム最年長でリーダーの赤色役。愛称はクルミン。
〇藤井愛花(フジイ アイカ)15歳:チーム最年少のゲーム好きな水色役。愛称は愛ちゃん。
〇佐々木・シェリル・美希(ササキ シェリル ミキ)18歳:フランス生まれで日本育ちのハーフ。
〇徳富伊織(トクトミ イオリ)16歳:お笑い好きのゲーム好きな青色役。愛称は織ちゃん。
〇島田京香(シマダ キョウカ)27歳:発足時から居るマネージャー。
〇菊池真桜(キクチ マオ)20歳:今年から入った新人マネージャー。
〇栗山百合子(クリヤマ ユリコ)42歳:44頁で鼻が利くと伝えたスタッフの1人で運転手。名前は奔放初公開。
ゲーム関係者:
〇家村祐樹(イエムラ ユウキ)23歳:『Take over the island』というサバイバルゲームの第1回全国大会の優勝者。2回目でもある今回は大会MCとして参加。
式場スタッフ(関係者含む):
〇佐藤茉莉(サトウ マツリ):25歳:事務員であり来客対応者。
〇新高香織(ニイタカ カオリ):33歳:式場カメラマンでもあり、旅行雑誌『Map Travel』の専属カメラマン。
〜10話迄
私は上原咲楽、18歳。アイドルプロダクションの1つでもあるモーニングプロダクション、通称モープロの当時最年少で所属。5年後に『rainbow』という7人組グループの1人として活動し始め、カラーは”笑顔が一番”の黄色役。
表側から見れば誰もが憧れるアイドルに入り、デビューも決めて更には人気となる。トントン拍子で芸能人生を謳歌している様に見える。所が、ここに至るまでは並々ならぬ努力も比例している。当然の如く、アイドルという殻を外せば普通の女子高生。単位を取る為に月に何度か学校にも通っている。そこは所謂一般の高校生が居て、恋人の話や、その流れでエロい話とかもする様な年頃。私自身も興味はある。アイドル=清純派というイメージも崩す訳にはいかないので、表では「そんな下品な言葉は知らないぞ」感を出さないといけない。いつからか、このアイドルという名の現実に生き辛さを感じていて、そう言った日々を過ごしている。
物語はとあるライブの千秋楽から始まる。とあると言っても私たちにとって初めての全国ライブの千秋楽だ。私も含め、メンバーそれぞれが色んな思いに浸る中、無事に千秋楽が終わり、恒例の握手会となった。そこには常連のファンは勿論、新規の方もいる中、そこには一際目立つ高身長なイケメンが握手会に来た。その方も新規のファンであり且つ、上原のファンであった。みんながイケメンに反応する中、上原自身もイケメンで気になっている一人であった。
その日の帰り。私の自宅は仕事場がある古舞(フルマイ)市の1つ下に位置する潤城(ウルシロ)市という場所で、その古舞市と潤城市の境の場所。1つ下といえど又、職場は市内の真ん中付近にあり、私が住む所から車で来ような物なら軽く1時間掛かる。それを電車で30分という時短で来ている。セキュリティ&警備員付き&管理員付きという、女性でも安心なマンションで1人暮らしを謳歌している。そんな中電車に揺られていると、向こうから一人の男性がこっちに来て近くの椅子に座った。
「あの、余計なお世話かも知れませんが、座ったらどうです?]
聞き覚えがある声。私は不意に振り向くとそこに座っていたのは、なんとさっき握手会に来てくれていたイケメン君だった。向こうは気付いてない様子であったが、声かけた瞬間に上原だと気付いた感じだった。彼は気を効かせて知らない振りをしている状態で話し合いをした。
「3,4分くらい話しませんか?」
そんな彼は『西 優秀』と言って、彼は上原より南の方に住んでおり、上原の職場より1つ遠い三条大学の美容学科に通っているらしい。西に次の駅で降りると伝えた時、彼はそう言って紳士に席を横に移し、上原が座れる場所を確保してくれた。上原は”ではお言葉に甘えて”と言いながら座った。そこでの話で、以前お仕事先に偶然彼が居たらしい。その時の上原は体調が悪かったが、その時に気付いていたのは西だけであった。因みにそこでrainbowの中で上原が好きだと知った。西との会話の中で少しずつ惹かれていく上原。
月日が経ち、結婚式の式場パンフレットのモデル撮影という事で私はrainbow代表の新婦役で来ていた。と、遅れてそこにやって来たのが偶然遭遇した新郎役の西だった。実は本日で会うのは3度目だ。そこでの撮影をしていく内に西のギャップに萌えで惹かれていく上原だが、同時に上原が居る事務所は恋愛禁止でもあるため、でも今の生活にも少し嫌気が差してたので、凄く気持ちが揺らいでいた。撮影の昼準備の待機中に西から告白を受けた。それも、上原達の恋愛禁止に関してはファンなので知っている上で生半可な感じではなく、相当な覚悟があっての告白だった。上原はそれに対して
「西君のその覚悟、充分に伝わりましたし、私も西君の事が好きです。是非、私とお付き合いをお願いします」
と、私は椅子に座りながらではあるが深々と頭を下げてお願いし、晴れて付き合う事になった。
その後は新マネージャーや新曲『恋愛シュミレーション』をリリース。精一杯売り込んだお明けでデイリーセールは初の4位、ウィークリーセールはこれも初の5位を獲得した。
そんな新曲の関係で仕事尽くしだった為、1週間の休日を得ての仕事始め。今回は以前に式場パンフレットの撮影でお世話になった新高さんの仕事の一つでもある、旅行雑誌とrainbowのコラボでとある観光地の最新版を作るべく、地元の潤城駅に来ていて、ここから職場の最寄り駅に当たる『茶水駅』に向かう。因みに新高さんの案で私が選ばれた。電車が来ると西がすでに乗車しており、
「隣、来ますか?」
そう言った。実は今回の話の前にパンフレット撮影の出来具合を確認する日があったんだが、その際に恋愛相談をしていた。その時に新高さんもアイドル経験があるんだけど、恋愛で滞在出来なくなった過去の持ち主でもあった。それもあり、新高さんの仕事の契約に契約に『仕事を受けた被写体の個人情報を漏らしてはいけない』という事を信じ、上原と西との関係を話した。その中であまりデートが出来ていない事を話したら、なんと西も新高さんに相談しており、同じデートが出来ていない事を話しており、今回の仕事兼、デートが実現された。
目的地の蕾山神社商店街に着く。商店街の奥には蕾山という神様が住んでいるという言い伝えがある小さな山があり、神社が建っている。そこに向けて気持ち坂道に続いており、山の入り口には鳥居が立っている。坂道になっているので鳥居がはっきりと見える。そこに行くまで約200mの道のりに商店街がづらりと連なっている。
デート兼、仕事をこなしていると、そこにクルミン事、江原玖瑠実が友人を連れてこの商店街に遊びに来ていた。江原も含め、メンバーには勿論、今回の事は伝えていたが、場所までは伝えていなかった。そこに偶然席を外していた西が戻って来て江原の存在に気付く。又、江原自身も西の存在に気付いており、なんと初めてrainbowの握手会に来ていた事を知っていた。私はパンフレットの出来具合を見に行った際、撮影時に撮った記念撮影写真を持ち帰り、その写真をメンバーに見せた時、今回の撮影に関してはパンフレット撮影の相手役の人と同じというのは伝えていたが、以前に握手会に来た人とは話していたいないし話題になっておらず、てっきり気付いていないと思っていた。ていうか、西が上原推しでもある為、変に疑われるのも面倒だから、敢えて言わない事にしていた。だが、江原は握手会に来ていた人というのを気付いていた。と言っても、江原はrainbowのリーダーでもある為、人よりも気遣いや記憶力などが優れている。多分今回もそれで覚えていたと思われるが、流石に半年前の出来事だった為、忘れていると油断していた。その江原と西との会話の中で
「彼女はいるんですか?」
そう江原が聞いてきた。その答えに西は
「えっと…居ないわけではないんですが…まぁ仕事ですから、その…彼女も俺が咲良さんのファンというのは知っていて理解があるので大丈夫です。”折角の推しとの仕事だから行ってきな”って」
そう言う西。丸でこれを想定したかの様な完璧な受け答えだった。上原はこれ以上立ち往生していると根掘り葉掘り聞かれてしまうと不味いと思い、逃げる様に西の袖を引っ張り、その場を去った。その後、完全に出る幕を失っていた新高さんが来て事情を説明する。取り敢えずバレなかった事に胸を撫で下ろすが、上原には気掛かりがあった。それは先程も言った通り、江原が気遣い等ができ、メンバーの変化にいち早く気付くからだ。上原がそう嘆いていると西は、
「うーん、まぁ付き合っている事は間違いないけど、仕事で来ているのも間違いないし、取り敢えずここは今まで通り撮影に取り組みましょう」
そう言って仕事を続けるが、正直、江原に対しての意識が強過ぎて仕事(デート)所ではなかった。そして撮影は終了し、最後に神社の恋みくじを引くことになった。そこで出たのは上原と西共に半吉という結果。気になる内容は先ず上原。
『楽しむ程度なら吉』
現状の恋愛は吉。しかし、今は充実して楽しいと思うが現を抜かさず、現状はそのままにしておいた方が吉という事だった。一方の西は
『茨の道です』
現状の恋愛は吉。しかし、相手が厄介な事になり得る可能性があり、乗り越える壁が大きいという事だった。なんだかこの先を悟っている様な内容に流石に怖くなった。そしてそのみくじを持ち帰る事になり、商店街を後にした。
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