『』
またここか
『おい』
この声はぺいんとか?
『どういうつもりだ』
『なぜ殺した。』
『俺らを、俺らを』
自分の顔をガッと誰かが掴んだ
しかし目の前に居るのはぺいんとでもなく人でもない。
青い怪物がニヤニヤとしながら掴んでいた
「う…う”、がはっ!」
ここは見覚えがある。
口の中には独特の味が残っていてついでに鉄のような匂いが鼻に付く
「う”え」
ヤバい、吐く。
その様子を見ていたのかみどり君が近くにあったゴミ箱をくれる。
それを受け取り吐き出した。
みどり君は自分の背中を擦る。
「う”ぇ、う”っはぁはぁ…」
少し落ち着き中身が見られないようにゴミ箱の袋を締める
いや、正しくは自分が見たくなかったからかもしれない
「どう?落ち着いた?」
気づかないうちに人がいた。
その人は顔に何かの模様の布を掛けていて背広を着こなしている 。
綺麗な紺青色の瞳がニヤリと自分を見ている。
「すみません…」
「口ゆすごっか。一人で立てる?」
紺色の髪の人に手を貸して貰いながら移動する。
口をゆすぎ洗面台の鏡を見る
顔色は青白くなっており少しやつれている気がする。
ベットに座り深くため息をする
「君はあの日の事覚えてる?」
「所々は…」
紺色の髪の人はボートにスラスラと書き込んでいる。
うーんと困ったような顔をしパチリと目を開ける。
「ホントはね、落ち着くまで話すなって言われてるんだけど」
「コンチャン」
みどり君は駄目だと目で訴えている
この人コンちゃんっていうのか?
だが、みどり君の事など無視をし話しを進める。
「君はね実は…」
「青鬼」なんだよね~
は?
ひらりと顔に付けている布が揺れる
ニヤァと何も感じ取れない表情を浮かべていた。
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