仮面の子
「いっ……!?」
痛ってぇ……なんだよ、コイツ……!
俺の目の前にいたのは、何故か殺気立っている熊で丁度俺は避けきれずに熊の爪の攻撃を背中に受けた所だっ……状況説明なんてしてる暇ねぇな、畜生!!
何か使える魔法は!?水、風、火、氷、光、闇……火!どんな威力か知らんがとりあえずやったろうじゃねぇか!
俺は熊目掛けて適当に力を入れ、巨大な火の玉をーあっ、これ不味い。この森消しt
「……大丈夫ですか?」
目の前に黒い狐の面がある。それしか言えない。声的に…男か?
「……えっと……大丈夫……です。……俺、なにしてました……?」
俺のその言葉に黒狐仮面の……おそらく、少年が嬉しそうな声を立て続けに話した。
「大きな火の玉でキラー・ベアを焼きつくそうとしてました。カッコ良かったです。凄かったです。僕を弟子……いや、助手にして下さい、お願いします」
「うん、ごめん、ちょっと待って?一旦状況説明して貰っていい?」
「貴方がキラー・ベアと森林を10㎞ぐらい焼きつくして、僕が水魔法で森林がそれ以上燃えるのを止めました。貴方は気絶していたので、今洞窟で僕が看病して貴方が目を覚ましました。そして僕は貴方の魔法に感動し、弟子もしくは助手になりたいと願っています」
「……物凄く分かりやすい説明を有り難う……」
キラー・ベアか……キラー・ベア……なにそれ、怖。そんなん倒したのか俺……とりあえず、森林燃やしたのとこの子が助手になりたいってのは置いとこう。
「とりあえず……看病してくれて有り難う。それじゃ、俺、なんにも出来てないけど……もう行くよ。また会えると良いね」
「……………」
……今思ったが、この子感情って興奮した時にしか出さないのか?どう見てもそんな感じが……ん?
「……えっと……なんで俺の頭上に水が張ってるのかな?」
「……………」
……ちょっ、降ろすな、降ろすな!
「わ、分かった!分かったから!弟子!弟子にするから!」
「有り難うございます」
あぶねぇ……来てそうそう溺死するとこだった……。ただ、どうすりゃいいんだ?とにかく今は名前聞くか。
「……君の名前は?俺は竈門 善一だ」
「……ソラ」
「……じゃあ、ソラ……君、とりあえず森を出るか?」
「……はい」
先程まで喋り続けてたのが嘘みたいだな。しかし……仮面くらい外そうぜ?
「……ソラ君。仮面をー」
俺がその言葉を言った瞬間にソラ君が此方を凝視する。
「あ、えっと、ごめん……外さなくていい……」
「……ソラ、で良いです」
「ソラ……君」
「ソラ、です」
「……ソラ」
「はい!」
……なんだよ、この会話。
俺はソラと共に森を歩み始め、何処かを目指して旅を始めた……。
あとがき
まぁね、特に言うと事ないけどね?
キラー・ベアの詳細↓
わざわざ作りました。見にくかったらごめんね?また次回!
コメント
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♡連打ァァァ……したら、お前は終わりです(((俺ら終了のお知らせ☆