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ナチス視点
今日も彼奴が来た。
俺と同じ真っ赤な色で眼帯をしていて背が馬鹿でかいくせに最前列の同じ場所を陣取る彼奴。
なんか後ろの人達が見づらそうでなんかやだ。
「なぁ日帝…また彼奴来たんだがあの場所だけ地面数cm掘らねぇ、?」
「嗚呼いい案ですね…(笑)ですが流石に無理ですね」
「彼奴ioに敵対の目を向けてる気がするんね!早く出禁にしたいんね!!!」
「ええ…そこまでか、?第一彼奴は俺を一番に見つけてくれた奴だからな」
だって
俺を認めてくれるのは彼奴しか居ないんだから。
俺は最初、顔出し無しの配信者だった。
そりゃもうファンが全然居なくて(笑)
たまに一人二人一瞬部屋に来て抜けるくらいではあった。
けれど彼奴は違った。
『こんにちは。初見です…声可愛いですね、男ですか?』
正直気色悪かったけど初めて俺を見てくれた人が居た気がして、
すっごい嬉しくて。
彼奴が来てからどんどん視聴者さんも増えていってて嬉しかった
比例するように彼奴のコメントも気色悪くなって行ったけど…(笑)
「配信者じゃなく、アイドルになるから…みんな見ててな、」
『そうなんだ!顔出しするの?』
『気になる…』
『絶対見ます!』
そんなコメントが飛び交う中、彼奴のコメントは一際目立って見えた
『遠くに行ってしまいそうで嫌だ。けど君の事だから応援する』
なんだか彼奴が嫉妬しているようでゾクッとしてしまった。
自分もキモい事に気づいた。
俺には日帝もイタ王も居る。
二人とは付き合っている…し、これからも破局なんぞする気はさらさら無い。
けれど心の片隅に彼奴の顔が見える気がしてならない。
俺は浮気者だろうか、?
…いっつもそうだ
逃げてばっかりなんだよな…(笑)
アウシュビッツの時も、アドルフの時も。
でもそんなところも、彼奴なら許してくれるだろ、?(笑)
きっと。
ソ連視点
シベリアの雪の上でずっと考えていた。
なっちゃんがяだけの物になって、я無しじゃ生きていけないようにするにはどうしたら良いか、?
その為にまず、立場から壊すことにしよう。
でも壊したのが俺だってバレないように。
その後俺に依存出来るように。
яはまだなっちゃんの本名だって知らないんだから、実現出来るかは分からないけど。
立場を上手く壊して、仲間を剝がして、心にひび割れをさせる。
それが出来ればそこに付け込んで依存させれるはず。
きっと出来る。
яは強いから。
きっと。きっと。大丈夫。
なっちゃんもいつか俺だけのことを考えてくれるさ_