今日も仕事…というか、が終わったから家に帰ろうとした、
「……今日も…居るのかな」
そう無意識に呟く、
「…って、何言ってんだ私…」
「……」
別に。会いたかったとかではない…はず、
私は、昨日と同じビルに向かった。
今日は少し肌寒い、
引き戸の扉は少し空きづらく日頃の運動不足を実感しながらも体重をかけて開ける
「……!」
「あ!」
そう元気に言うと彼女はこちらに近付いてきた。
「寧々ちゃ〜ん!」
そう言うと私にスリスリと抱きついてくる
「ちょ…、いきなり抱きついたら危ないよ…」
「えへへ〜、ごめんね!」
そう言うと彼女はいつもの顔つきに戻りズレたフードを直した。
「……えむ…、」
「!」
彼女が驚いたようにこちらを見る
「初めて名前呼んでくれた…!!」
「そ…そんなに喜ばなくても…」
少し自分の顔が紅くなっているのにも気付いていたが気付かないふりをした。
「…えむ…、って、どうしていつもフードを被ってるの?」
「…!」
私がそう質問するとえむはすこし顔を私と反対側に向けた。
(あ…っ、これ地雷…?)
そう思うと彼女はこちらにいつもの笑顔で振り向いた
「……いや〜!実はね〜…」
「ちょっとハゲてるんだ……」
「えっ…」
「なんてね〜!!嘘に決まってるじゃん!」
そう彼女が笑うと顔に少し冷たいものが降ってきたような感覚がした。
「…雪…!」
「…!!」
少し肌寒いとはいえ季節外れの雪に私は若干戸惑いつつ空を見上げる
「雪…って、こんな感じなんだ、」
「…?」
「寧々ちゃん、雪、見たことないの?」
彼女がそう問いかけてくる。
「まぁ…実はね…、昔からちょっと外には中々出れなくて…、」
私がそう言うと彼女が私に近づいてくる
「ど、如何したの、?」
そう言うと彼女が私の顔に手を伸ばす
「……?????」
「ぷにー!」
「え、っ?」
彼女は可愛く謎の擬音を言いながら私の頬を軽く引っ張った
「えへへ〜、寧々ちゃん!お顔が少し寂しそうだったから!」
そう言うと彼女はまた何処かに走り去って行った
「……?????」
コメント
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どもメンヘラオタクです。 またヘラったんでまだ休止はしますが一応こちらの連載は最終回までできてる為毎日投稿するつもりです