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あれが、セラフィナの王都――……!
おもわず馬車から身を乗りだしたあたしは、ゆるやかな芝の丘をなでるように続いている街道の先の風景を見やって、そのあまりの美しさに目を奪われていた。
丘の向こうには、遠目からでもわかる、オレンジ色の切妻屋根で統一されたかわいらしい王都の街並みが広がっていて――そのにぎやかな都を見おろすように、北の丘の頂に白亜の宮殿がそびえたっている。
太陽の光をうけてキラキラと輝くその純白の宮城は、だれが見てもセラフィナの王宮とわかるくらいに雄大で、まるで天上に頂く宝冠のように美しくて――あたしは、言葉を失って見惚れずにはいられなかった。
(……あれが、美と芸術の国セラフィナ――)
この世界に召喚されたときにラシッドから聞いた話では、セラフィナは音楽や美術といった芸術を愛する国で、優美で繊細ながらも、明るく陽気な人びとの多いお国柄なのだと聞いていた。
それに対し*******
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