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あらま 、 mtkさんの怒っちゃう 案件 じゃん !
もときくん 怒っちゃうかなぁ ~ 、
涼ちゃぁぁん!!優しすぎるよ🥲🥲 なんかもう全員報われてほしい、、、、
その言葉を聞いた涼ちゃんは、
何故か涼ちゃんが泣きそうな顔をした。
side wki
「……若井はさ、元貴と二人で、ゆっくり過ごす時間が欲しいんだよね。」
俺は苦笑いを浮かべて、少しだけ涼ちゃんを見た。
「……まぁね。
ねぇ、涼ちゃん……。
元貴の家に行きたいって誘ってみてもいいと思う?」
その問いかけに、涼ちゃんは一瞬考える素振りを見せた後、きょとんとした顔で言う。
「何言ってんの? 前は勝手にピンポン押して勝手に家に行ってたじゃん。」
その言葉に、俺は思わず吹き出してしまった。
「……そういえばそうだったね(笑)
でも今は違う。
あの頃は深く考えずに行けてたけど、今は……。」
「今は?」
涼ちゃんが促す。俺は視線を落としながら続けた。
「俺さ、元貴に嫌われたくないんだと思う。」
「元貴、最近ピリピリしてるし、
俺が余計なこと言って、拒否されたらどうしよう
って思うと、
何もできなくなる。」
その言葉に涼ちゃんが少し驚いた顔をしたのが、視界の端でわかる。
けれどすぐに、彼は静かに笑った。
「……若井。」
涼ちゃんは俺の目を真っ直ぐ見つめる。
「大丈夫だよ。今日のレコーディング終わり、声掛けてみなよ。」
「……もし断られたら?」
俺の不安そうな声に、涼ちゃんが微笑みながら答える。
「もしそうなったら、僕が朝まで付き合うから。」
その言葉が胸にじんわり広がる。
涼ちゃんの声は冗談めいていたけど、その瞳は真剣だった。
「涼ちゃん……。」
思わず名前を呼ぶと、彼は少しだけ照れたように視線を逸らした。
いつもそばで俺を支えてくれる涼ちゃんの存在が、心に静かに入り込んでくる気がする。
「……ありがとう。」
小さく呟くと、涼ちゃんは柔らかく笑った。
車内は静かに揺れながら、スタジオへと向かって行った。
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