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“注意事項”

・二次創作

・兄弟パロ

・初手に猫が亡くなります




これらが大丈夫な方はどうぞ!!







飼い猫が、4月18日の昼、桜がふわりと舞い、暖かくなってきた頃、亡くなった。


人懐っこくて、特に家族には良く懐いていて、寝る事が好きな、マイペースな猫だった。


猫にしては珍しい毛色。灰、紫、桃の三色で彩られていたその身体は誰もが目を奪われるほど綺麗であった。


そんな飼い猫の名は「ミナト」だった。


寿命で死んだ。


最期まで、昔と同じように、慰めるように僕の手を舐めて、僕の手の中でどこか穏やかな雰囲気で息を引き取った。


僕は胸がいっぱいいっぱいになって、冷たくなっていくミナトを抱き締めながら声を上げて、沢山泣いた。泣いて、泣いて、泣いて、声を枯らした。


僕が産まれた時と同時に迎えられた大人の猫。


いつも傍にいて、酸いも甘いも共にしてきた


兄弟のような存在だった。


そんな僕にとって大切な存在が亡くなったショックは大きい。


義兄のハヤトと、トウヤがずっとずっと傍で慰めてくれていた。











そんな飼い猫が亡くなって、5年程経ったある日の事。


『 ハヤト、トウヤ、ハル。おいで。 』


出産を終え、帰ってきたお母さんに呼ばれて、三人がリビングにと向かう。


ソファに横並びになって座り、お母さんが口を開くのを心して待った。


『 お前達の、新たな家族になる子よ。 』


そう言って抱っこしていた僕らの弟になる赤ちゃんを見せてくれた。


その弟は、指をしゃぶりながらアメジストの様な綺麗な紫色の瞳を此方に向け、ふわりと笑ってみせた。


ふと、昔飼っていた飼い猫の姿を思い出した。


『 まだ名前を決めてなくてね、どうせならお前達に決めてもらおうと思って。 』


猫にしては珍しい紫色の瞳。綺麗な、まさに目の前にいる弟と同じ、 アメジストの様な綺麗な瞳だった。


「 ミナト… 」


気付いたらそう口に出していた。


「 ミナトが良い、!! 漢字はね、… 」


机の上に用意されていたペンと紙に一字綴った。


” 湊 “

お母さんも、義兄達も、にこりと微笑んだ。


「 湊、か。いいじゃん。人が自然と集まってくるような、明るくて元気で、愛される子に育って欲しい、…って事? 」


「 素敵な名前じゃないですか、良い名前ですね 」


『 ふふ、じゃあ今日から湊、この子は湊。これからお前達の弟になるから、大切にするんだよ 』


嬉しかった。


弟が出来た…というのもそうだし、ミナトが帰ってきた、と思うと嬉しくて嬉しくて堪らなかった。


輪廻転生、本当にあるのかも。


…なんて。










” 軽い設定 “ (5年後くらいの)


長男 隼人    18歳

早くに親を亡くした、施設からの預り子

しっかり者で、兄弟愛が強い。如何なる時でも兄弟を第一として考えている。たまに自分がしっかりしないと、と自分を追い込み刀也に怒られる事も。

刀也と血が繋がっている、世界に一人しかいない大切な弟。晴とは血が繋がっていないが、実の弟として可愛がっている。


次男 刀也     16歳

加賀美と同様、早くに親を亡くした施設からの預り子。

物心がつく前に亡くなって、 親に似ている、というよりかは兄の背中を見て育ってきた為、兄と性格が似ている。口がよく回る。

隼人が大好き、晴の事は弟ができるまで実はずっと心配していた。


三男 晴        16歳

父親の事故が原因でいない為、母親一人で育てられてきた。今は再婚している。

ただ事故当時のショックがデカ過ぎて心を閉ざしていた。今は義兄弟や両親のおかげでちょっとずつ回復。だが幼い頃から一緒にいた飼い猫が亡くなり、弟が産まれるまで心からの笑顔は無かった。

隼人は頼り甲斐のあるお兄ちゃん、刀也は優しいお兄ちゃん。湊は世界一大切な存在、たまにミナトと姿重なり、思わず涙を流す事も。


四男 湊      5歳

甲斐田家の元に産まれた弟。

兄達の事が大好き。晴の事はもっと大好き、コブンの様な存在だと思っている。


ミナト

【??????????】

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