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神様は言いました。
私の言葉の通りに動けば願いが叶う
_________と。
静かな部屋に一人、僕がいる。
秤 健太(14)普通の学校生活を送っているハズだった。
僕は信者なのだ。
人々は僕らの事を”アナウェ教信者”という。
神に身を委ね、幸せを望む者に幸福を与えるために命令を降す。
教祖はアナウェの”神”という存在の定義を崩すかの様な発言に震えたそうだ。
僕だってそうだ。
何も考えずに、仏や神の言葉に従う。
それが僕。
神が学校に行くなと言えば休み、
神が死ねと言えば死ぬ。
そんな僕。
何も取り柄のない僕は従うしか良き道はない。
ある晩のことだった。
神に「死ね」という命令が下った。
僕は今までの犯罪の証拠を全て隠滅した。
僕は路地裏で死のう。
そう思った。
商店街を抜けるとシャッター街に出る。
その突き当たりの近くにある路地裏を通ると人通りのない静かな空き家とさらに続く路地裏。
誰にもバレないように右側の路地裏を通った。
さっきの空き家、店みたいだった。
レトロな雰囲気の店に店主として働いてみたい、叶うはずの無いことを考えた。
そこに一人の小学校5年生のような女の子に出会ったのだ。
その子にこう言った。
「商店街をぬけてシャッター街に出て突き当たりのちかくにある路地裏を通った先に____時計屋があるよ。」
俺が想像した時計屋。
レトロな雰囲気な時計が沢山並んだ店。右側には休憩スペース兼カフェの部屋。
いつか働いてみたい。
路地裏を通っていると1つの目玉。
神が監視している、そう思った。
先々進むと行き止まり。
そこで僕は_______喉を書き切って死んだ。
痛かった。思ったよりも苦痛。
と言うよりも暑かった。
喉から熱い間隔がじわじわと来る。
赤いような血は呪いによって黒く染っていく。
あぁ僕は______信者という名の呪いにかかっていたのか。
僕はそんな事を考えた。
声が出ない。
このまま死ぬのか。
来世は楽しく_____呪われることのない人生を
あぁ、ひとつ心残りがあるとすれば。
女の子はどうなったんだろう。
名前、聞いてなかった。
呪いは僕の体を侵食する。
待っていたとでも言うように黒い液体はやがて個体へと変わり体は変形する。
呪いは____僕を異様な形へと変えた。
1つの目玉として。
この呪いを解くとまた新しい人生が始まる。
先程の女の子と仲良くなれるかな。